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2017年5月

部活動始めました

日曜日。
朝一番の時間帯に部活が入っていた次男、出かけたと思ったら一時間ほどして帰ってきた。
なんでも、顧問の先生に叱られ、「帰れー!!」と怒鳴られ、帰ってきたんだそう。
何度聞いても、次男の説明では状況が今一つ分からないのだが、
集合の時間が遅い、ダラダラしている、真剣味がない、
叱られた理由は大方そんなことのようである。

おーおー、やってるなーsmile
次男が入部したのはバスケ部。
さすが運動部である。
「センパイがすごく優しい」けれど、「先生はこわい」んだそうである。
だけど。
それで帰って来ちゃってよかったわけ!?
私の時代だったら、「すみませんでした!!練習させてください!」と、そこは泣いて訴えるところだと思うのだが、現代っ子は違うようである。
「だって、帰れって言われたんだもん。だいたい、先生怒ってるのに、笑って話してるヤツがいてさー、先生余計に怒っちゃって。それで、おまえら帰れーってなって、ぼくたちなんかトバッチリだよ」
いや、そうじゃないでしょ。
遅く行ったのはアナタもでしょ。
時間を守った早目の行動は、部としての規律を維持する上でとても重要だ。
次男を見ていると、やはり認識が甘いと言わざるを得ない。
先生もたいへんだなーと思う。
こんな中身がまだ小学生の子どもたちを、一人前の運動部員に育て上げるまでに、あとどれくらい怒鳴らなければならないのだろう。
そうやって先生が、自分たちに膨大なエネルギーを注いでくれているという真実を、あの現代っ子たちはいつか気付くときが来るんだろうか。

母親目線で見る次男は、まぁ、無邪気なものである。
ボールの扱いに少し慣れたと言っては喜び、センパイと親しく口をきいたと言っては嬉しがる。
一つ二つ年上の子たちを「センパイ」なんていう慣れない呼び名で呼び、敬い慕うさまは、母の目にはとても新鮮である。
練習キツかったー とよれよれになって帰宅する姿も、母の胸にグッとくる。
初めての部活動、たくさんの戸惑いも感じているだろうが、とにかく一生懸命である。
気心の知れた仲間と顔を合わせれば、もう楽しくって仕方がない。
不真面目なのではないのだけど、とにかく楽しくって嬉しいのだ。
でも、その楽しくって嬉しいのは、運動部員らしくない。
顧問の先生の目からすれば、指導の対象になってしまう。

「学校の先生って、みんなすぐ怒りすぎるんだよ」と、次男は口を尖らせて言う。
自分たちが先生を怒らせる原因を作っている事実なんて、まるでないみたいに。
「卒業式のときだってね」と今度は小学校時代の話を持ち出す。
「ツムツムの音がするんだよ。シーンとして式が始まるのに、どこかでだれかがツムツムやってんだよ。卒業式でツムツムの音が聞こえたら、可笑しいでしょ。ふつう笑うでしょ。で、ちょっと横向いて笑ってたら、先生に怒られた。」
納得いかないって顔の次男である。
それは初めて聞いた話だったが、きっと親に連れられて来た小さな弟妹の誰かが間をもたせるためにスマホのゲームをしていたんだろうと思う。
筋から言えばゲームの音を消すべきだが、その場にいた先生にとっては児童に笑うなと言うほうが早い。
なにせ、卒業生は卒業式の主役。
みんなが注目するのだから。
ま、先生の対応も仕方なかったよねぇと思うけれども、怒られた本人としては不本意なのも分かる。
こうやって、少しずつ始まっているんだなぁ と私は思った。
なにがって、「どうせ大人は分かってくれない」っていう例のアレ。
親も先生もクソくらえっていう思春期特有の反抗期。
次男は家でも外でも、特別反抗的な子どもというわけではない。
それでも、心の内で大人たちの行動を観察し、矛盾を見つけては、不満や不信を募らせていく時期なのだ。
そんなことを考えると、本当に中学の先生ってたいへんな仕事だと思う。
部員と顧問の間の適度な距離感を保つのは、すごく難しいと思う。
どうかうまく舵取りをしていただき、ムチばかりでなく時々は飴も与えてもらって、未熟な我が子をご指導いただけたらと願う。

週が明けて月曜日。
前日一緒に帰ってしまった数人の部員といっしょに、先生に謝りに行ったそうだ。
「自分で帰れって言ったくせに、おまえら、なんで帰ったんだよ~!って言ってた」
ぽそりとつぶやく次男。
それ、先生の前で口に出さなくて正解。
先生の深い愛が、現代っ子思春期篇の彼らに届く日はそう遠くないと予感した私である。

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中間テスト

帰宅するなり次男が言う。
「友達と勉強するから、帰り遅くなるけどいい?」
人生初の定期考査の前である。
一学期の中間テストは中学生となったばかりの子どもたちが受ける洗礼。
学習の内容はもとより、これから中学校生活を送る上での重要なルールやスキルを学ばなければならない。
必要な課題をやっつけるために図書館へ行き、閉館時間までやったら近くのマクドナルドへ移動。
そこで食事をしつつ続きをやり、9時には帰ると言うけれど、
そんなんでちゃんと勉強やれるのかしら。
しかも一緒に行動するのは、まーくんという友人。
あのまーくんでしょ?
小さいころからとってもヤンチャでいたずらな。
ここしばらく、次男の口からまーくんの名前は出なかったので、
それほど親しくしていたとは知らなかったが、この春から同じクラスになったのは知っていた。
「だって、あいつさー、全然わかってないんだもん。
 ぼくは別に一人で塾の自習室だっていいんだよ。
 だけどあいつがどうしても一緒にやろうっていうからさー」
さも分かったような口ぶりで物言う次男。
ほぉー。
アンタも頼りにされることがあるんだねー
…と言いたくなるのを抑え、あらそう と曖昧に笑う私。

そこへまーくんから電話が入り、用意をしながら通話する二人。
「でさ、なにを持ってけばいいの?」と、まーくん。
訊かれた次男は、「なにって、全部だよ!」
「えー、全部って?」
「範囲表に書いてあるだろ。数学と国語と理科と・・・ 」
「あ、理科の教科書、学校に忘れた!」
「もー!持ってこれるの、全部持ってこーい!!」
二人の会話はスピーカーホンで、周囲に筒抜けである。
聞いていると、いつになく、あの頼りない次男がしっかりして見える。
つくづく、環境は人を育てるのだなぁ などと思う。
一応はひと通り、やるべきことは分かっているようで、こちらもひとまず安堵する。

「ね、マクドナルドで勉強するっていうんなら、
 うちにおいでよ。近いんだし。」
横から私が言う。
「マックで勉強させてもらえるか分からないし、
 うちに来た方が安心だよ」
なにせ、まだまだ小学生上がりの二人である。
じゃあそうするよ、マック食べたら戻ってくる と言い残し、
いそいそと出かけて行った次男だった。
やっぱりマックはどうしても外せないわけね…coldsweats01

七時すぎ。
大人だけで食卓を囲んでいると、次男がまーくんを連れて戻ってきた。
静かな客間を二人に使わせ、しばらくしてから飲み物とおやつを差し入れる。
まーくんのお母さんがいろいろ気を回して持たせて下さったので、
ありがたく頂戴したものだ。
まーくんがお母さんに電話をつないでくれたので、
「二人、すごく一生懸命やってますよー」と本人たちに聞こえるように経過報告をし、少し帰りが遅くなると思いますけど とことわって電話を切った。
なるべく邪魔しないようにと思っても、つい気になるのが親ごころである。
こっそり様子を見に行った夫が笑いながら帰ってくる。
「あの二人、いいコンビだよ。
 なんかね、あいつ、まーくんにはあんなに偉そうにしてたくせに、
 国語のワーク、試験の範囲じゃないところをやってたって
 気付いて、悶絶してた。
 結局ね、類は友を呼ぶんだよsmile
そこのとこはまーくんのほうがよく見ていて、次男が見落としていたらしい。
ちょっとはしっかりしたのかと錯覚したが、次男はやっぱり次男だった…gawk
笑えるけどね、笑い事じゃないんだよ、アナタ。

まぁ、そんなふうに過ごした試験前のこの2日間。
あっちへこっちへと場所を移さず、一つ所に腰を落ち着けたほうがムダがないのに  と思いながらも見守った。
悪ガキまーくんもちゃんといい子に育っていた。
いよいよ明日は中間テストの初日である。
次男とまーくん、二人の健闘を祈る。

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