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2016年11月

天の邪鬼

子どものころからずっと、赤やピンクが嫌いだった。
好きな色を選ぶように言われるときは、いつもだいたい寒色系か、
たまに黄色を選んでいた。
それが自分に似合いの色だと、心の底から思っていた。

時が過ぎて今、気付けば赤は嫌いじゃない。
あんなに毛嫌いしていたピンクも、けっこう好きになっている。
あれあれ? 私っていつからそうだったのかしら。

色についての記憶をたどると、まず思い出すのはランドセルの赤だ。
入学を数か月後に控えたある日、父方の祖父母から新品のランドセルが送られてきた。
そのことはとても嬉しかった。
祖父母のことも大好きだったし、小学校に上がることはとても楽しみにしていた。
だが、その私の心を曇らせたのは、ランドセルが赤いということ、ただその一点。

「ねぇ、なんで赤なの?」と口を尖らせる私に、
「だって、女の子は赤でしょ」と言う母。
そりゃあね、いくら小さくてもそれくらいは分かる。
周りを見ても、女の子はみんな赤いランドセルを背負っている。
当時、ランドセルの色といったら赤と黒に決まっていた。
知ってるけど… でも、私、ほかの色がよかった…
赤じゃないほかの色なら、男の子が持つ黒でもよかったのに。
子ども心にもそれ以上言ってはいけないと思い、不満の言葉を飲み込む。
地元の公立小学校ではなく、どこぞの附属小学校に通う制服姿の女の子が、学校指定の黒いランドセルを背負っているのを見たときには、羨ましさのあまりガン見してしまった私。
見られた子はさぞ気持ちの悪い思いをしたことであろう。

なぜそこまで、私は赤が嫌だったのか。
そのことについて、今まで考えたことはなかった。
ただ、私という人間は赤が嫌いなのだと思っていた。
さらにはそのついでのように、女の子の多くが好むピンクという甘ったるい色も、私には受け付けられないのだと思っていた。
私は、赤とかピンクとか、そういういかにも女の子女の子したものとは無縁の人間なのだと、心の奥底で密かにうそぶいていたのだった。

しかし、である。
赤やピンクをそんなにも自分から遠ざけていたのは、実は色そのものが嫌いだったわけではないということに、ごく最近気が付いた。
私は、赤やピンクが嫌いなのではなく、女の子はこの色と決めつけられることが嫌だったのだ。

思えばランドセルだけではなかった。
洋服や他の持ち物も、周りの大人が選んでくれるものはいつも赤で、そこに幼い子どもが自分の好みを主張する余地はなかった。
それも仕方がないことだったと今は思う。
そういう時代だったし、今のようにいろいろな色を選べるほど多彩な商品もなかった。
それにもし、そのときの私がどうしても黒のランドセルにすると言って譲らなかったとしても、弁当箱の二の舞になるだけだったろう。

赤が嫌いだったわけじゃなかったんだということが分かって、
いま私は、からまっていたものがほどけたような、引っかかっていたものがすっと腑に落ちたような、爽快な気分である。
赤やピンクを拒絶する一方で、それに相反する気持ちがいつも心のどこかにあり、けれども自らその気持ちを強く打ち消す といった複雑な心の動きが、今から思うと私の中にはあったように思う。
自分自身のことなのに、それが分かるまでに40年もかかるなんて
本当におかしな話だけれども。

私が今の時代の子どもだったなら と想像する。
ずらりと並んだ色とりどりのランドセルを前に、さぁ好きな色を選びなさいと言われたら。
以前の私なら、水色のランドセルと答えただろう。
でも、自分の本当の気持ちを知った今は少し違う。
たくさんの色の中から選べるのだとしたら、敢えて私は赤を選ぶのかもしれないと思うのである。

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ナノコちゃんの新境地

朝の食卓を片付け、バターやジャム、牛乳パックを冷蔵庫にしまう私に、ナノコは必死の視線を送ってきます。
「ンにゃッ にゃ~ん!cat
え?
ママ、たいへんなの!って、ナノコ、血相変えていったいどうしたの?
「にゃーのーにゃん!にょにゃ~!!cat
なになに、こんなに可愛いネコのあたしに大好きな海苔をくれないまま、次男ちゃんが学校に行ってしまったの ですと?
ナノコとママの会話の成り行きを、隣でキジオも聞き耳を立てて窺っています。
その、もの言いたげな目つき。
しょうがないわねぇ。
冷蔵庫に戻って海苔を入れたケースを取り出すと、そこからはショーの始まり。
演目は、ナノコによる『美味しい海苔の舞』。
ケージの内側の狭い空間を最大限に使って、海苔の素晴らしさを称える舞を一差し舞うのです。
ナノコ、なんか、すごいぞcoldsweats01

最近では、面倒くさがりのママに代わって、次男がネコたちに海苔をあげることが多くなりました。
すると、ネコたちの中で、次男の評価はぐーんと上がって来ているようです。
次男がケージに近づくと、目をパチクリshineさせ「ンにゃ♪」と挨拶を欠かさないナノコですし、
また、今まではママと長男にしかしなかった、キジオのGパンガリガリも、このごろでは次男に対してすることが増えて来ました。*キジオのGパンガリガリについてはこちらの過去記事をどうぞ。
次男が確実にネコたちに認められてきているということなのだと思います。

そうやって、また一つ変化を遂げたわが家の家族模様です。
そんな中で私が注目しているのは、先ほどもご紹介したナノコの「舞」。
これ、お見せできないのが本当に残念なくらい、すごいんです。
笑っちゃうんです。
海苔の舞以外にも、『ごはんの舞』とか、『なんて素敵なエビフライの舞』とか、いろいろあります。
食いしん坊のナノコですから、考えることはどうしたって食べ物関係が多くなります。
昨夜も夕食のメニューがエビフライでしたので、ナノコのエビフライの舞が炸裂!
まんまとエビのしっぽにありつくことができました。
舞を舞ってのアピール、効果は絶大です。

そんなナノコの舞の中でも秀逸なのは、『パパ遊ぼうの舞』です。
くるくる回っては身体をくねらせ、しなを作った決めポーズに流し目で「パパ大好きheart01」という思いのたけを訴えるその表現力といったら!
見事としか言いようがありません。
なにがなんでも相手に無視させないぞという猛烈なアピールぶりには、すさまじいまでの気迫が感じられます。
やっぱりナノコ、これはかなり、すごいぞcoldsweats01

普段ケージに入れられていて好きに動き回れない分、ターゲットが近づくと、その好機を逃すまいと思うのでしょう。
生き物は環境に適応し、必要な能力を特化させていくもの。
ナノコのこれも、いわば新境地を開拓したってことなのでしょうか。
まぁ人間だって、言葉の通じない国の人には身振り手振りで意思を伝えるんですから、
言いたいことを伝えるのに身体表現を用いる猫がいたっておかしくありません。
ちょっと珍しくはあるかもしれませんけどcoldsweats01

ものの本によれば、本来猫は人間のようにアイコンタクトをとらないのだそうです。
じっと相手の目を見るということは敵意の表れであり、
見られることを彼らは威嚇されたと見なします。
だから、一般に猫がそっぽを向いていかにもこちらに関心がなさそうに見えるときほど逆に好感を持っているということだったり、また注視されない距離感があるほうが猫にとっては居心地がいいのだとされています。
しかし、人に飼われている猫は、よく視線を合わせてきますよね。
それは、人間式のコミュニケーションを学習した結果なのだそうです。
うちのネコさんたちも、思いっきり目を合わせてきますし、むしろ人間たちの注目を集めようとさえします。
目が合えば「にゃーん♪(=゜ω゜)ノ」と呼び掛けてきます。
その学習能力の高さを見れば、舞うことを覚えたナノコが今後どこまで進化を遂げるのか、楽しみでもあり、少々怖くもありますcoldsweats01

***おまけ
20161108_221735
          エビのしっぽも食べたし、床はぬくぬくで
          すっかり満足のナノコ。
          耳がピンクいろcatface

 

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冬支度

早くも11月。
霜月です。
なんと寒そうな名前の月…
いえ、気のせいではありません。
確実に季節は寒さへ向かっております。
そんなわけで、わが家のダイニングも
テーブルの下にホットカーペットを敷き、
冬支度が整いました。
おかげで足元ポカポカ♪ 快適です。

すると、とたんにテーブル下は猫たちのたまり場に。
毎年見る冬の光景。
20161102_221308

特に寒がりのナノコは、昨日まで
パパのフルジップパーカのおなかにもぐり込み、
おかげでパパのおなかはまるで赤ちゃんをすっぽり入れたスリングみたいに膨らんで、それはそれは愛らしい丸みを演出していましたのに。
今日からは手のひらを返したように、キジオとともにカーペットの虜です。
まぁ、そんなもんよねgawk

夏の間、離れて過ごすことの多かったキジオとナノコですが、
寒くなるにつれ親密度が増すようです。

20161102_220020_2
あらあら、仲のおよろしいこと。

20161102_215828_2
もう、キジオの顔ったら!
デレデレしてる~smile

20161102_220510
ボクも好きだよheart01 なんて。 きゃ~!!happy02

そして、猫たちが愛を語らっているその場所には、
たまにこんな珍獣も(?) 出没するわが家です。
20161102_184601
もー、なんなのよ、それ…gawk

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