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謎の仏壇

少し前から気になっていることがある。
いや、少し前というよりも、かなり前からだ。

次男が通う学習塾に、私か夫がいつも車で送迎している。
自宅から車で7~8分ほどのところにあるマンションの一階が塾になっており、いつも車を停める場所の近くにそのマンションのごみ置き場があるのだが、そこにいつの頃からか仏壇が捨ててあるのだ。
それはその場に全くそぐわない、というよりあってはならないものがそこにあるという感じで、いやでも目につく。

そのことに気付いてから、少なくとも半年は過ぎている。
雨風に晒されたまま放置された仏壇は、日に日に状態が悪くなり、今ではひどく壊れ扉もなくなってしまった。
中に仏像などはなく、あるいは誰かがいたずらして持ち去ったのかもしれないが、がらんどうである。
車を降りる次男とともに、「まだあるね」とその仏壇を確認するのが最近では習慣になってしまった。

おそらく可燃ゴミの回収日に出されたのだと思う。
ゴミの回収車は定期的に来ているはずで、しかし一向に回収されないところを見ると、なんらかの理由で回収しないものと思われる。
ものが仏壇だからだろうか。
回収の担当者が信心深い人で、仏壇をほかの雑多なゴミと一緒に回収することに気が引けるということなんだろうか。
あるいは、粗大ごみとして扱うべき大きさであるからだろうか。
遠目に見て小型の仏壇だが、近寄って見れば意外に大きいのかもしれない。
きちんと料金を払って所定の施設に持ち込むのでなければ、処分できないということも考えられる。
自分にはなんの関係もないことであるのだが、それを目にするたび、どうも気になって仕方がない。

いったいだれが捨てたんだろう。
マンションの住人か?
もしそうなら、自分がゴミに出した仏壇が回収されずに長いこと放置されている事実に気付いているはずだ。
もしかしたら、引っ越しの際にそれをゴミに出し、そのままどこかへ移っていったとか?
もしくは、ほかの地区に住む人がわざわざそこに仏壇を持ってきて捨てていったということだって、ないとは言えない。
いずれにしても、仏壇の元持ち主にそれを引き取る意志がないことははっきりしている。

元持ち主が持ち帰らず、回収車も回収していかないとなると、
あの仏壇、いったいこのあとどうなるんだろう?
この始末をつける責任はだれが負うことになるんだろう?
マンションの管理組合? いや、管理会社かな。
あるいは、しびれを切らした善意のだれか?
少なくとも、通りすがりの野次馬が、あれこれ口出すことではないのは確かである。
しかし、あー、モヤモヤする…bearing

あの仏壇がこの先もずっと放置されたら、さらに傷みが進んで、いずれは原形もとどめないくらいボロボロの、ただのゴミになってしまうんだろうと思う。
そうなったら、可燃ゴミとして回収される日も来るのだろうか。
仏壇がゴミと認知されていく貴重な過程を今、私たち親子は固唾を飲んで見守っている ということなのか。
手出し口出しのできない立場でありつつも、ここまできたら最後まで事の成り行きを見届けたい。
もしもあの仏壇をあの場から撤去する人が現れたら、その処分の詳細を記した看板でも立てて、ことの顛末を掲示しておいてほしいくらいだ。

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