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PTA

菊池桃子さんのPTAに関する発言が話題を呼んでいるらしい。
1億総活躍国民会議の民間議員として、3月25日の会議終了後の取材に対してのコメントである。
PTA活動はもともと任意活動であるのに、なぜか、すべての者が参加するような雰囲気作りがなされており、働く母親にとって大きな負担となっているという実態を、文部科学省にもしっかり把握していただき、女性の就業に関する課題として取り組んでほしい という趣旨のようで、
この発言について、「よくぞ言ってくれた」という強い共感の声がネット上に続々と上がっているのだそうだ。
子育て中の身としては、それはとてもよく分かる。
実際、役員になることを押し付け合うような空気の中で、周囲の批判を浴びないよう最低限のノルマだけをこなして、現在に至っている私である。
PTA活動のあり方について提言するモモコサン、なんと頼もしく素敵なんだろうlovely

…とその前に。
就業問題云々の以前に、私がひどく驚いたのは、
PTAが任意団体だということだ。
じゃあ、PTAって入らなくてもいいってことなの?
そんな話、聞いてないぞぉ~pout
朝日デジタルの記事によれば、PTAへの加入義務は法的にはないんだそうである。
憲法21条の結社の自由は、加入しない自由も保障しているのだとか。
それなのに、加入の意思確認もなされず、実質的には強制加入、おまけに会費も給食費などと一緒に口座引き落としとなっている学校が大多数だという現実。
そのことに納得がいかず、訴訟にまで発展したケースも過去にあったらしい。
う~ん、知らなかった…shock
じゃ、今まで保護者の義務と思っていたPTA活動も、
形式上は「好きでやってる」活動ってこと?
好きでやってるんだから文句言うなと言われた気がして(だれもそんなこと言ってないケド^^;)、ビミョーに神経を逆なでされる。
あー、この気持ち、どこにぶつけたらいいんだろう。

本当は入っても入らなくてもいいはずのPTAに、その真実も知らされず、いつのまにか加入させられて有無を言わさず活動に引っ張り出されると考えると、詐欺まがいの卑劣なやり方のようにも思えてくるが、
それは悪意というより、これまでの慣例を引き継いでいるということなのだろう。
日本ではそういう「慣例」というものをいろんなところで見かけるが、よく考えればおかしいことだらけだ。
ま、親たるもの、子どもの教育には関心を持って然るべきだし、任意であっても加入すべきところなのだろうけれど。
でも、世の母親の大部分が専業主婦だったころと今とでは、事情が大きく変わっている。
働く母親が増えた昨今、仕事は役員を引き受けられない理由にはならなくなってきている。
もちろん、役員を引き受けられない理由は仕事ばかりではなく、健康上の理由であったり、家庭の事情であったり と、人によって様々だ。
幸いうちの子どもが通う学校では、役員ができない理由を一人一人言わされるような状況はないけれど、
中には人前で言いにくい事情を抱えた人だっているかもしれないわけで、役員決めの場はデリカシーが求められるものであると、私は常々思っている。
そういう事情を抱えた人にとっては、PTAに加入しない自由は大きな意味を持ってくる。

だけどねぇ…think
入らなくてもいいよってことになると、特別な事情があるわけでもない人も、出てくるんだろうなぁと思う。
任意なんだったら入りませんって人が。
いったんは入ったとしても、面倒になったら簡単に「じゃ、やめます」って人も。
そうしたら、役員やる人、いなくなってしまうんじゃないだろうか。

私自身、そういう「やめます」組になりそうな一人ではあるが、
それでも過去の数少ない役員経験が全く無意味だったとは思わない。
いくら大切な我が子のことでも、ほかのことで忙しいとつい目がほかに向いてしまうものだ。
ただ子どもを学校にやって安心しきっていると、気付いたら学校の様子がなにも分からない!なんて状況だって起こりうる。
日ごろから親子で話をしたり、きちんと向き合ってさえいればそんなことにはならないと言われてしまいそうだが、
男の子なんて、聞いたって学校のことをべらべらしゃべったりはしないのが実際なのである!
なんてことを書いていると、ダメな親の言い訳みたいだけど…coldsweats01
とにかく、私の場合は役員になってPTA活動をすることで、学校内部の状況が見えてきたり、子どもたちの教育活動も学校側に丸投げするのでなくこちらからも関わっていこうとする姿勢が(少しは)培われた部分もある。
てことは、子育てについてあとで後悔しないためにも、暴力的にならない程度になら、多少強引な仕事の割り振りも必要なのか…?
今の時代、学校の先生もいろんな人がいて、教育現場でのいろんな事件も報道されているわけだし、そういう意味でも保護者が目を光らせていることも必要なのかもしれないし。
だけど、その活動が重い負担になる人がたくさんいるわけで。
この話、堂々巡りだわ…sad

PTAじゃなくてもほかの団体でも同じだが、結局そういう役員は、自分が納得して引き受けることが重要なんだと思う。
少々たいへんでも自分が引き受けようと思って受けたのなら、どうにかしてやりきろうと思えるが、押し付けられるような形で渋々受けてしまうと、ことあるごとに不平不満で心がいっぱいになって辛くなる。
自分が無理と思っていることは、誰がなんと言おうと無理でしかないのだから。
前向きな気持ちで活動に取り組めることが理想だが、理想と現実にギャップはつきもの。
いくら理屈をこねたって、きれいごとだけでは解決しない。
ほんと、現実って厄介なものだ。
 
こうして長々と書いていても、結局のところ、私もどうしていいか分からないのだが、もしこのPTA活動の灯を絶やすことなく続けていこうというのなら、
活動内容を徹底的に見直し、極力ムダを省いて役員の負担を軽減し、人と人のつながりを大切にしながら、できるだけ多くの保護者の協力を仰ぐしかないんだと思う。
子どもたちの教育が、多くの人の支え合う和やかな環境で行われるということは、とても大事なことなんじゃないか。そのことを、強く感じている。
 
 

 

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コメント

家の中で無償で働く母親=専業主婦と家の外で有償で働く母親。外で働く母親は仕事を逃げ口実に役員回避。その煽りを食ってしまうのが家の中で働く母親。家の中で働く母親にしてみれば別に外で働いて稼いでいる母親をさらに手助けして稼いでもらう為に家の中にいる訳ではない。そんな見方もあります。菊池さんのご意見はごもっともでしょうが、それはあくまでも外で働く母親からの視点ですね。
数年前、菊池さんが私の勤める会社に講演にいらっしゃったことがあります。優しく丁寧な話ぶりでいい感じの方でしたよ。因みにウチの子供の学校では役員の内、半分ぐらいは進んで立候補、残りは針のムシロ状態が続いた後ジャンケンで決める感じでした。妻はジャンケンで回避してガッツポーズしてました。coldsweats01 

投稿: 猫畑 | 2016年4月28日 (木) 23時07分

猫畑さん、こんにちは。
PTA活動って、積極的な人、消極的な人、気持ちはあっても実際に余裕のない人… とみんなそれぞれスタンスも違いますし、地域によっても力の入り具合とか、状況はさまざまなんでしょうね。
私のように、PTAの加入が任意だということもきっと知らない人が多いのではないでしょうか。
このことを多くの人が知ることになれば、今後、PTAのあり方は自然に変わってくると思います。
将来的には、少数精鋭になっていくかも…?

投稿: さぼてんの花 | 2016年4月30日 (土) 14時35分

こんにちは。

わが子のPTAの役員をやっていた頃は「仕事をしているから」と言って、相応の役員に回して貰える時代でした。きっと、今はそれが通らないんだろうな。いい時代だったなという気もしています。好きでやっている人もいれば、一度はやらなきゃいけないプレッシャーで・・・ワタシにはとっても高いハードルでした。
でも、やってみると、さぼてんの花さんのように、学校の中が良く見えて有意義だったと"今は"思います。

PTAの役員をやっている友人の話ですが、会費を払ってくれない人がいても、運動会の賞品は「あなたにはあげない」とは出来ない。と嘆いていました。
こんなところにも影響して来ますね。

投稿: 設計おばさん | 2016年5月 2日 (月) 14時51分

設計おばさんさま、こんにちは。
ほんと、後になってみればそれも一つの経験だったと思えますけど、そのときは大変ですよね。
PTAの役員って、本音を言えば、やらずにすむならやりたくないって人が大部分だと思うんです。
でもやらなきゃ仕方がないと思って、たいていの人は協力するんですが、一部のどうしてもやりたくない人が「好きな人がやればいい」なんて言い方したりすると、
「だれもやりたくてやってないわよ!」と険悪な雰囲気に…despair
揉め事にならずに穏便にいきたいところです。

会費も払うのが義務と思ってましたけど、加入自体が任意となると今まで自動で徴収されていたことも考えようによっちゃ、ズルいやりかたのような…(^^;)
同じお金がらみでは、給食費なんかも払わない人がいる(払えないのではなく)っていうことが問題になっていましたけど、
まさか教室で子どもに、「あなたは給食費が未納だから食べないで」とはできませんし。
結局、親の良識が問われるってことなんでしょうけど、
PTAに関しては形式的にでも加入の意思確認くらいは
必須じゃないでしょうかねぇthink

投稿: さぼてんの花 | 2016年5月 3日 (火) 11時34分

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