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2015年11月

だいこんの季節

大根のおいしい季節になってきた。
おでんに風呂吹き、ぶり大根。
冬の食卓には大根が似合う。
先日もコロコロ角切りにした豚肉と大根で煮込み料理をしたところ、大根がうまいと夫から高評価を得た。
「昔は大根がうまいなんて思ったことなかったんだけどなぁ」という夫の言葉に、
味覚って変わるものね と相槌をうちながら、
私の頭の中では古い記憶を探してぱらぱらとページがめくられていた。
そのときの夫と同じ言葉を私は過去にも聞いたことがある。

見えてきたのは小学生のころの私。
家族で食卓を囲んでいる。
テーブルの中央に、数種の根菜の炊き合わせを盛った皿。
その中からひょいと箸でつまみあげた大根の一切れをしげしげと見つめ、父が呟く。
「昔は大根の煮たのなんか、ちっともうまいと思わなかったんだが…」
そして、それをぱくっと食べてから、
「うまいもんだな」とあらたまって言う。
え、そう?ちっともおいしくないよ と当時の私は思ったのだった。
比較的食べ物の好き嫌いなく育った私であったが、
大根という野菜は正直なところあまり好きではなかった。
生のままサラダや漬物にしたのはわりと好んで食べたが、
煮物にした大根を食べたときに口の中から鼻に抜ける独特の香りと、下茹でしても微妙に残るえぐみが苦手だった。

しかし変われば変わるもので、あの頃の父の年代になった私は、
大根の煮たのを心の底から美味と思う。
大根の味が分かるには、経験を積んで成熟した味覚が必要なのかもしれない。
やっと私も大人の仲間入りというわけだ。
うふふ~♪

いい気分でふと見やれば、私の正面に座っている義母。
取り分けてあった分を食べてしまい、お代わり用の大皿から
大根ばかりを選んで4つ5つ、自分の皿に取っている。
相変わらず自分の食べたいものだけを遠慮なく取る義母のやり方に、
ふつう大人はしないのよ、そういうの!
と言ってやりたくなるのを抑え、見なかったことにしようと思うが、
見た目にも明らかなほどお肉率の高くなった大皿の中身に、思わずため息がもれてしまう。
ずっと前に、白菜漬けを盛った皿から見事に葉っぱの部分だけを持って行かれ、芯ばっかり残ったのを見たときは驚きを通り越して笑ってしまったが、
その経験はその後の白菜漬けの切り方や盛り付け方に反映された。
小さめにきざんで全体を混ぜておけば偏りがなくなる。
でも、大根の場合は避けられないわねぇ…think
みんなで気持ちよく食事をするためには、やはりマナーは大切なものなのだ。
これで子どもたちがお肉を競って食べてくれたら全体としてのバランスはいいのだけれど、うちの子たち、あまりお肉に執着はない。
もちろん大根にも全く執着しない。
とりあえず自分の皿に入れられた分を消費すればノルマは達成したと思っているらしい。
あー、なんか、我が家の食卓って盛り上がらないわ~sad

ま、それはともかくとして。
義母の行動は正直で、私の煮た大根をおいしいと思ってくれている。
そのことだけにスポットを当て、まぁよかったわ と思おう。
次はもっと大根をたくさん入れて作ればいい。

 

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戦慄!恐怖のハリガネムシを私は見た

こうして記事に書けるようになるまで、3週間ほどの時を要した。
みなさんはご存じだろうか。
ハリガネムシという生き物を。

ムシという名前だけですでにいや~な予感がしているという方は、
この先を読まないで、どうかスルーしていただきたい。
それでも私はこの衝撃を文章に綴らずにはいられないのであり、
そのことを先におことわりしておく。

      danger  danger  danger  danger  danger  danger  danger

あの日、私と夫はなにげなく玄関から庭先へ出た。
そこで不思議なものを見たのである。
なんというか、細い、ひものようなもの。
それが地面に落ちている。
どこが不思議かというと、そのひものようなものが動くのだ!
まるで何かに操られているかのように、
のたのたくねくねと、不可解な動きを続けている。
それを見た私と夫の第一声はそろって「これ、なに?」
体の芯から生理的嫌悪感が沸き起こり、みるみるうちにそれは恐怖の色に染まっていった。
生き物なの?
こんなの見たことないよー
もしかして、ミミズ?
いーやいやいやいや!
ミミズにしちゃ、長すぎるし細すぎる。
怖いもの見たさも手伝って、正体を見極めようと恐る恐る近づいて見るが、見れば見るほど気持ちが悪い。
まっすぐ伸ばせば30~40センチはありそうな謎の生命体を前に、パニックに陥る私たち。
「少し前に通ったときにはなかったぞ」と夫。
じゃ、なんでここに?
いつ!どこから来たの!?
分からない~
うぎゃーsign03
あまりの怖さに頭が爆発する前に、早くどこかへ持ってってー!と私が叫び、
夫がそれをちりとりに乗せてできる限り離れたところへ捨てに行ってくれた。
あぁ見つけたのが一人のときじゃなくて本当によかった…

あれはいったいなんだったんだろうね?
土の中にいるという線虫っていうやつかしら?
と二人で話しているところへ、次男(小5)がやって来て言う。
「ぼくそれ知ってるよ。ハリガネムシだよ。」
え、そうなの?初めて聞いた。
「ハリガネムシはね、カマキリのおなかに寄生するんだよ」
寄生というなにやら禍々しい言葉の響きに私が一瞬ひるんだとき、夫が声を上げる。
「そういえば、カマキリ、いたよ!」
私は気が付かなかったのだが、
うねうねとのたうち回る奇怪な物体に気付く前に、夫はカマキリを見つけ、ぽいっとそこらに投げたのだそう。
間違いない!
あれはハリガネムシだったんだ!!

正体不明の謎の生命体は、名前のあるちゃんとした生物だということが分かって、怖さの度合いは2割ほど減ったけれども、依然として気味が悪いことには変わりない。
寄生虫が玄関を出て2メートルくらいのところにいたなんて、
思い出しただけでゾッとする。
それにしても、ハリガネムシだなんて、次男はよく知っていたものだ。
なんで知ってるの?と訊けば、
「学校でも見たもん。U太がハサミでちょん切ってた!」
おそるべし、U太くん…
そのハサミ、よく洗ったのかしら などと余計な心配をしつつ、
この話題はもうよそうと思うのだった。
私には刺激が強すぎるわ。

しかし、あのとき受けた衝撃は大きく、その後外に出るたびに目がハリガネムシを探してしまう。
いないと分かってほっとするのだが、あのときのハリガネムシはどうなったんだろう。
1匹いるということは実はもっとたくさんいるのかもしれない。
そんな風に考え出すと、もう怖さが止まらない。
こうなったら逆療法だわ と私はハリガネムシについて調べることにした。
逃げていてもその怖さから逃れられない以上、正面から立ち向かうのだ。

Wikipediaによれば、ハリガネムシは
ミミズや線虫などと違って体に伸縮性がなく、のたうち回るような特徴的な動き方をする。(略)表面はクチクラで覆われていて体節はない。また、クチクラで覆われているため乾燥すると針金のように硬くなることからこの名がついた。
クチクラというのは、すなわちキューティクル、日本語では角皮と言われ、丈夫な膜なのだそうだ。
カマキリやバッタ、カマドウマ、ゴミムシ、コオロギ等といった昆虫類の寄生虫として知られている。
やっぱり!
次男の言っていたとおりだった。
疑っていたわけではないけれど、小学生の知識もなかなかのものだわね と妙に感心してしまう。
未解明なところも多い生物らしいのだが、基本的には水生生物であり、生活史の一部を昆虫類に寄生して過ごす とある。
以下に、その生活史の記述をかいつまんで記してみよう。
まず、ハリガネムシのオスとメスが水中で出会い繁殖する。
メスが産んだ卵塊から1、2か月かけて孵化した幼生は、カゲロウやユスリカなどの水生昆虫に取り込まれ、腹の中で「シスト」という休眠状態に入る。
水生昆虫が羽化して陸に飛び、カマキリやカマドウマなどの陸上生物に捕食されると寄生し、2~3か月の間に腹の中で成長する。
成虫になったハリガネムシは、宿主の脳にある種のタンパク質を注入し、宿主を操作して水に飛び込ませ、宿主の尻から出る。
そして水中で生活し、交尾・産卵… というサイクルが再び始まるのである。
なんと!
こんなことをだれがどうやって考えたのか?というほど、手の込んだやり方だ。
しかも、宿主を操作して水に飛び込ませ?
ゾゾ~っshock
ハリガネムシってどんだけ恐ろしい生き物なのだろう。

さらに驚くべき事実は、このハリガネムシの一連の動きは、
生態系を維持するために大切な役割を担っているということである。
神戸大学大学院准教授の佐藤拓哉氏の調査によると、渓流のサケ科の魚が年間に得る総エネルギー量の約6割を、秋の3か月程度に川に飛び込む寄生されたカマドウマで占めているらしいのだ。
そのカマドウマを飛び込ませないようにして実験すると、魚はもともと水に住む水生昆虫を食べるようになり、その結果、水生昆虫のエサである藻が増え、落ち葉の分解が遅れ、生態系が変わってしまうのだそうだ。
佐藤氏によって、ハリガネムシのような寄生虫が森林と河川の生態系に影響を及ぼしていることが世界で初めて実証されたという
    *関心のある方はこちらに詳しい記事があります。ご参考までに。
     ナショナルジオグラフィック日本版/研究室に行ってみた・神戸大学群集生態学 第1回~第6回


自然界というのは、かくも冷酷で非情な、しかしこの上なく合理的にできているものなのか。
人智をはるか超えたところで、壮大なスケールの物語が繰り広げられている。
我が家の庭先で起きているのかもしれない真実を、私は知る由もない。
やはりきっとこの先も知らない方がいいのだろうと確信したのだった。

 

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たかが猫 されど猫

小春日和というんですよね。
今日はポカポカのお天気でした。
窓際の陽当たりで日向ぼっこがきもちいい♪
お日さまは天然のヒーターですね。
冷えた足先にもポカポカがうつって、心の中まで温まりました。
猫をひざに抱えて縁側でお茶 とか、いいなぁ、そんな老後。
あぁ、でもキジオはだめです。
脱走するから。
何日も帰ってこなかったりして、心配だから。
って言ってもその前に、私の老後までキジオは驚異的な長生きをしなくてはならないことになりますね(^^;)
ま、そこはちょっとアレですが(笑)
今日みたいなお天気の日まで、日向の似合う猫を日の当たらないケージの中に押し込めているのは、考えてみたら少しかわいそうです。
しかし、言い訳のようですが、猫を飼う場合に室内飼いを徹底するのは、今や飼い主としてのマナーだそうです。
飼い猫が外で社会の迷惑にならないために。
で、そうなると我が家の場合はどうしてもケージに入ってもらわないと。
だから、分かってね…
などと、気が付けば私は何を一人でブツブツ言い訳をしているのでしょう(=´Д`=)ゞ

猫といえば、数日前、テレビのニュースを見ていたとき、
横浜市中区の住宅街での地域猫8匹の不審死について報じられていました。
ちょうどケージから出ていたキジオは、猫の画像が出てきたとたん、テレビの前にかぶりつき。
まるで人の言葉が分かるみたいな顔をして、
食い入るように画面を見つめていました。
どうしてそんな恐ろしいことが!なんていう世の中だ!
もしもキジオが人の言葉を話せるなら、きっとそう言ったでしょう。
元ノラのキジオには、他人事には思えなかったはずですから。

地域猫活動という言葉を、私は迂闊にもこれまで全く知りませんで、少し調べてみたのですが、
この活動は、1997年に横浜市磯子区の住民が野良猫を増やさないようにと共同で世話をする運動を始めたことが発端で、その後全国的に広まったそうです。
(*地域猫の考え方について詳しくお知りになりたい方は、こちらのサイトにどうぞ!→野良猫の迷惑と地域猫の考え方/All About
地域猫活動の目指すものは、飼い主のいない猫との共生。
野良猫が増えるとトラブルも増えるのが必定です。
だからといって、殺処分という安易な方法をとることは倫理上にも問題があります。
ですから、地域猫という考え方は、野良猫をこれ以上増やさないことで猫による迷惑を減らし、住みよい街にしていこうという取り組みであるのです。

具体的な活動内容としては、
TNR、つまり罠で捕獲して(Trap)、不妊・去勢手術を施し(Neuter)、元の場所に戻す(Return)こと、
そしてその際には地域猫の印の、例えば耳カットなどをつけること、
決まった餌場で猫に餌を与え、残った餌は片づけること、
猫のトイレを設けたり、フンの後始末をすることなどで、
地域の住民みんなで生涯にわたり猫たちを管理しつつ見守っていくのです。
これが徹底できれば、猫の困ったトラブルを減らすことができ、平均寿命が4~6年と言われる野良猫はだんだんいなくなっていくはずです。

しかし、現実にはうまくいくケースばかりではないようです。
なかなか理論通りに動かないのが実際のところかもしれません。
地域の中には、猫の好きな人もいれば嫌いな人もいて、さまざまな考え方が存在します。
現に、地域猫には賛否両論があり、そこには個人的な感情も絡んでくるのでしょう。
また正しい理解とは違う自分勝手な解釈で活動の方向性を乱すようなことも起きているようです。
たくさんの人が集まって構成される地域社会の全体が、共通理解のもとに団結して行動するというのは、口で言うほど簡単なことではないのですよね。

これは私が子どものころの話ですが、
私の家のベランダに鳩が住みついたことがありました。
マンション住まいでしたので、ベランダはお隣とつながっております。
ベランダとベランダの境にある壁?というかボード?の上がハトくんの定位置となっておりまして、よくハトくんはこちらに顔を向けてそこにとまっておりました。
ということは、必然的に尾はお隣に向いていたのでありまして、フンもそちら側に落ちることになります。
鳩はけっこう大きいのでフンもそれなりにたくさん出て、一晩の間にはちょっとした山になるほどです(^^;)
それで、お隣の奥さんがうちへ文句を言いにいらしたことがあります。
おたくの鳩がうちのベランダにフンをするので困る と言われ、母も困ったようでした。
いえ、それが、うちの鳩じゃないんです、うちでも困っているんです とありのままをお話しして納得していただいたものの、実際にフンの被害があることはなんとかしなくてはなりません。
脚に番号のついた環をしていて、飼われていた鳩であることははっきりしていますが、
知っている範囲には鳩舎なんてありませんでしたし、飼い主を探そうにも探しようがありません。
それで結局ハトくんを我が家で正式に飼うことにしたのです。
私はそのハトくんが実は大好きだったので、大喜びでした。
だって、そのハトくんはよくマジックショーに出てくるような真っ白で綺麗な鳩で、人にもとても慣れていて、本当に可愛かったのですから。
父が古い茶箱を改造してハトくんの家を作ってくれて、そのときからハトくんは昼間の散歩(飛ぶんだけど)の時間以外は我が家のベランダに設置されたハトハウスで過ごすようになったのでした。
ハトくんはさすがの帰巣本能で、毎日ちゃんと散歩(飛ぶんだけど)から帰って来ましたが、でもなんで最初の家は忘れちゃったんだろう?
それに、居着いたのがどうしてうちだったんだろう?
どういう巡り合わせだったのか考えると本当に不思議です。
これがきっとご縁というものなのですね。

とまぁ、話がだいぶずれてきましたけど、
鳩一羽でもご近所と険悪になりかけるほど、色々あるんです。
野良猫がゾロゾロいたりしたら、それこそ問題は色々ですよね。
我が家の飼い猫たち、キジオとナノコも、過去記事に書いたように野良猫でした。
もしこの先、同じように野良猫が現れたとしたも、すでに我が家は満員御礼。
これ以上飼い猫を増やすことはできません。
個人のできることには限界があります。
野良猫による被害が深刻なら、行政を巻き込んでの組織立った活動がやはり必要なのだと思います。
猫が嫌いな人は野良猫なんかいなくなればいいと思っているでしょうし、また猫好きな人は野良猫がその迷惑行為ゆえに憎まれて虐待を受けたり、あるいは飢えていたりとかわいそうな境遇に置かれているのを見るのがつらいでしょう。
特に好きでも嫌いでもないという人も、野良猫による迷惑行為が減ることは歓迎するでしょう。
要するに、どんな人にとっても、野良猫は減らしていくほうがいいはずなのです。
そのへんの理解を深めていけば、好きな人だけがやる地域猫活動ではなく、住民全体で取り組むべきみんなの活動として成立させることができるのではないかと思います。
つくづく現代は、地域住民のネットワークの重要性がいろんな場面で見直される時代なのですね。

 

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続・矯正歯科へ

*このお話は前回のつづきです

名前を呼ばれ診察室に入った次男は、緊張の面持ちで診療台に座りました。
ウィ~ンと音がして、ゆっくりと背もたれが倒れていきます。
ほぼフラットになった次男の体を、ドクターと助手の方、それに私の三人の大人たちが取り囲んで、あーだこーだと状況確認が行われます。
大人同士で話していると、横になったはずの次男、診療台の上ですぐにピョコっと起き上がってきます。
「はいはい、寝ていてね」と助手さんに何度か制されて、すぐにまた横になるものの、相当落ち着かない様子です。
「ちょっと見せてね」とかがみ込んで次男の口の中を覗いていたドクターが顔を上げ、私が家から持参したレントゲン画像に目を移します。
あぁ、この画像は隣の乳歯が抜けた直後でして、今はその永久歯がすっかり生えているので問題の歯の生えるスペースがより狭くなった感じです と私が説明しますと、見るからにまだお若いその女性のドクターは「う~ん…」と思案顔。
「これ、大丈夫じゃないかなぁ。でも、そうか、1年以上経ってるんじゃ、出て来ないか…」
そして、しばらく考えてから、
「じゃ、穴を開けてみましょうか。開窓(かいそう)というんですが、歯肉を焼き切って穴を開けて、歯の出口を作ってあげるんです。」とにっこり。
可愛い顔してゾッとするようなことを、さらりと、こともなげにおっしゃる…coldsweats01
頭上で飛び交うそんな大人たちの会話を聞いた次男は、口をぱくぱくcoldsweats02していましたが、
じゃ改めてレントゲンを撮りますね と言われて反論する間も与えられず別室に連れて行かれました。

レントゲン撮影が終わって次男が戻ってきますと、
「では、開窓でいきましょう!」とドクターの決断が下されました。
「穴を開けて歯を生えやすくしてあげれば、自力で出てくると思います。こっちの前歯寄りのほうにまだ余裕があるので、ぐいっと押しながら出ると思うんですよね。出て来ない場合は、引っ張り出します。それでも、どうしてもダメなら、矯正になります。」
とりたてて歯列が悪いとか、あごの形に問題があるというわけでなく、歯が一本生えてこないこと以外は何ら異常がないため、ドクターも矯正を行うことには消極的のようです。
でも、引っ張り出すってどうやるんだろ?coldsweats01
ま、そのときがくれば分かります。
ドクターも良心的な方のようですし、お任せしてよさそうです。
一週間後に開窓の処置を受ける予約を入れ、その日の診療は終了しました。

それまで大人たちの真ん中で、青ざめた顔をしながらキョトキョト視線を泳がせていた次男でしたが、診察室を一歩出るや否や叫びます。
ぼく、キョウセイするーsign03
肉を焼くなんてヤダーっshock
「歯肉を焼き切る」という表現にすっかり恐れをなしたようです。
気持ちは分かるけれどcoldsweats01
「平気、平気。焼くと言ってもレーザーだから、血もたいして出ないって!」
私は努めて平静を装い、なんでもないことのように振る舞います。
なにせ、頭の中のスクリーンには「ビムラー15万円」の警告文字が張り付いていますから。

ところで、万が一矯正をすることになった場合ですが、
次男の場合は子どもの矯正ができるということでした。
まだ乳歯がけっこう残っているから というのがその理由のようです。
乳歯があるほうが矯正するにはいいんです とドクターはおっしゃっていました。
永久歯が生えそろってからよりも、生え変わる前に矯正を始める方が、成長の波に乗ることできっと負担も少なく、タイミングとしては望ましいのでしょうね。 
大人の矯正の線は消えたので一安心ですが、
子どもの矯正だってしないですめばそれに越したことはありません。
あぁ、どうか、次男の歯が自力で窓から出て来てくれますように。

       sun  night  sun  night  sun  night

瞬く間に一週間が過ぎ、開窓術を行う当日になりました。
乗り気ではない次男を引っ張ってクリニックへ向かいます。
なんとか気持ちを引き立てようと、
帰り、大丈夫だったらヨーカドーにでも寄ろうか?と提案してみましたが、
「いい… 帰るgawk」と気分はすっかり低迷状態。
いつもならカードやらなんやら、ほしいものが並んでいるヨーカドー、大好きなんですけどね。
その日はそれどころじゃないようでした。
予定通りの時間にクリニックに到着し順番を待っておりますと、まもなく診察室に呼ばれました。
いよいよです!
ここまで来るとさすがに観念したのでしょう、次男、男らしく黙って診療台に上がりました。
まさに、まな板の上のコイ。
さぁ、煮て食うなり焼いて食うなり、どうとでもしやがれ!
そんなセリフが聞こえてきそうな様子に、
いえいえ、いくら歯肉を焼いても、決して食べたりなどいたしません と心の中で密かにつっこみを入れつつ見守ります。
「では、まず麻酔から始めます」とドクター。
あぁ、そうだった。
これ、痛いんだったなぁ。
でも麻酔が効いてしまえばこっちのもの。
がんばれ、次男!
少し離れたところで見ていましたが、お姉さん先生、とても慎重に、そしてとてもやさしく丁寧に、処置をしてくださったようでした。
麻酔から開窓までのすべての処置が終わるまで、とてもゆったりと安心して、時に笑いがもれるほど和やかに、診療を受けることができました。

麻酔が切れると少し痛むかもしれないということで、鎮痛剤をもらい、その日は終了です。
食事、歯磨きも普通にしていいとのことでした。
患部をのぞいてみると、なるほど、問題の箇所の歯と歯の隙間の歯肉の部分にぽっかりと穴が開けられて、その奥に閉じ込められている歯が見えます。
「ほんとにちゃんと歯がありますね!」と思わず言ってしまいました。
これが素直に下りてきてくれればいいのだけれど。
そんなにうまくいくかしら?
それに、子どもの場合、せっかく開けた穴も2週間ほどでふさがってしまうこともあるそうなのです。
恐るべし、子どもの傷修復能力!

あれほどびくついていた当の本人はと言えば、済んでしまえばもう過去のこと。
「あー、コゲくさかったー」などと照れ隠し。
すっかりいつもの調子を取り戻し、結局ヨーカドーに寄って帰りました。
経過を観察しながら、その翌日と2週間後に受診しましたが、全て問題もなく順調です。
歯の窓がふさがることもなく、1週間たったころには、少し歯が出て来始めているようでした。
こんなにうまくいくなんて驚きです!
そして、2か月あまりが経った現在、
すっかり歯が生えそろって…とご報告したかったのですが、
半分まで出たあたりで止まってしまいました~coldsweats01
もう一息だ、がんばれ!と次男の歯に言い聞かせてはいるのですが。
来月の受診日には、いよいよ「引っ張り出す」ことになるのかしら?
完全に生え切るまで、もう少し時間が必要なようです。
ともあれ、これでまずは一安心。
めでたしめでたしの幕切れです。

 

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