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いいところ

「ぼくはオーディションがいやなんだよ」
5年生の次男はそう言う。
オーディションなどといっても、なにも、今から子役デビューとか、そんなたいそうな話ではない。
学校での話である。
学校で、例えば合奏の楽器の分担を決めるときや、なにか大切な役割をするみんなの代表を選ぶときなどに、オーディションという方法が取られるらしい。
子どもの自発性や積極性を重んじ、かつ選ばれた者としての自覚と責任をもってその役割を遂行させることを狙いとし、その選考には教育的配慮がなされるのであろうが、
そんな場面では、せっかく挙げた手を引っ込めてしまう次男である。

やってみたい気持ちがあるなら、チャレンジしてみればいいのに。
そこで降りてしまったら、可能性はゼロなんだよ。
チャンスを自ら捨ててしまうなんて、もったいないじゃない!
などと言ってみても、彼の気持ちを変えることはできない。
「だってさー、オーディションに受かったら受かったで、みんなに、ずるい!とか言われたりするから、そういうの、ぼくはいやなんだ」
口をとんがらかして、それくらいならほかの子に譲ると言う。
そうだよね、あなたはそういう子だね(^^;)
目立つことはイヤ。
人と争うことは好まない。
その他大勢のポジションでも、それなりに満足してがんばる。
あら、考えてみたら、私と一緒!(^^;)
親子だし、仕方ないか~

でもねぇ…
そういうときにサッと手が挙がるようでないと、今どきの小学校では高い評価を受けないのよね…
見事なまでに平凡な次男の通知表を思い出し、少しだけ残念な気持ちになる。
そうやっていつも人に譲っていては、あなたの番はなかなか回ってこないわよ。
でも、ま、「あゆみ」だけが全てじゃない と、そう思いなおしてみる。
実際、学校の成績というのは人間を測るものさしのひとつに過ぎない。
見方を変えれば、短所だって長所となりうる。
ものさしはいろいろあるのだ。

たとえば、これは極端な話だが、
周囲の状況を考えず、自己主張する人間ばかりがいるとしたら、この世はいったいどうなるだろう。
収拾がつかなくなり、本来の目的も失われるに違いない。
状況を見ながら自分の立ち位置を考えたり、方向性を見失わないようにうまくバランスを取りながら調整役を果たす人間がいるおかげで、世の中は成り立っていると思う。
それに、他人からの評価を気にせず、自分が重んじているものを貫く生き方は、いっそ潔いというものだ。
そんな負け惜しみのようなことを言っていられるのも小学生のうちかもしれないが、人間としての芯の部分が真っ直ぐ伸びて行きさえすれば、あとはきっと何とかなると信じている。

とはいえ、大きな役割を引き受けて、そのポジションが人を成長させるという側面も無視できないことであるし、
かわいい我が子がみんなの注目を浴びて輝く瞬間が見たいと思う親心もちょっぴりのぞく。
ここぞと思うところでは、人に譲らず、自分の思いを全うしてほしい。
それが高学年になった次男への母の願いだ。

「うちの娘が言うにはね、次男くん、なにかあったときも話せばちゃんと分かってくれて、謝ったりもしてくれるし、だれかがいじめられているときに助けてくれたりもするし。だから、同じクラスになりたいんだって~」
次男の同級生女子のママが、時折り、親の私が知り得ないような情報をこっそり教えてくれる。
同じクラスになりたいなんて、あゆみに記載されることよりよっぽど確かな手ごたえを感じる嬉しい評価だ。
男子と違って、女子の発信する情報の、なんと有益なことよ!shine
その女の子とは今回クラスが分かれてしまったけれど、今のクラスになって席が隣になった女子とすっかり意気投合して仲良くなったと嬉しそうに話していた次男。
意外に女子から高い評価を受けている?(笑)
そう思えば、人間のいいところって、本当にいろいろあるものなのだと改めて思う。

 

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育児」カテゴリの記事

コメント

「同じクラスになりたい子」なんて最高の褒め言葉ですねheart04
次男君の楽しそうに笑っている姿が目に浮かびます。
確かに自分のこうと思った時には人に気遣いせずに進んで欲しい・・と願うのは親心ですけれど。
ステキな大人になりそうだけどな。
次男くんに大きなエールを送りますよ~coldsweats01

投稿: タッタ | 2015年4月21日 (火) 22時37分

タッタさん、こんにちは(^^)
ありがとうございます。
そんなふうに言っていただくと、すっかり嬉しくなってしまいますheart01
親ばかですね~

でも、高学年ともなると女子はかなり大人びてくるので、
見ていると、まだまだお子ちゃまの男子は押されっぱなしって感じです。
その分、女子から認めてもらえるってことは、少しは自信もっていいのかなぁ なんて思ったり。
いったいどんな大人になるのかしら…confident

投稿: さぼてんの花 | 2015年4月22日 (水) 15時53分

話をちゃんと聞いてくれて、謝る時は謝ってくれる
いじめられてる人がいたら助けてくれる
だから同じクラスになりたいなんて… それ最高ですねhappy01
女の子はよくみてますもんねぇ~
次男くんすごくかっこいいですconfident
成績よりよっぽど重要なことですね。
人としてすごく素敵confident

投稿: ところん | 2015年4月22日 (水) 16時11分

ところんさん、こんばんは(^^)
ありがとうございます。
照れちゃいます~catface
いやいや、まだまだ頼りない次男なんですけどね、
でもそんなふうに言ってもらったとき、
正直、すごくうれしかったんです~(*´ω`*)
これで、リーダーシップがしっかり取れたりしたら、
本当にかっこいいんですけどねぇ…
ま、これからかなっ(笑)
伸びしろが大きいということで、今後に期待!

投稿: さぼてんの花 | 2015年4月22日 (水) 22時30分

女の子の冷静な人を見る目って、小学生でも確かですよね。
次男君、お墨付きじゃないですか!すごいな〜〜

親はあれもこれもと欲が出てしまうし、
短所も目についてしまいますが、
客観的に言ってもらうと、また違った面も見えてきますよね。

nhkだったか、「落ち着きが無い」も「興味がたくさんある」とか
表現を変えると、短所も長所になるとか、やってましたね。
それで、私も自分を言い聞かせていますbleah

投稿: クー | 2015年4月23日 (木) 17時51分

クーさん、こんにちは(^^)
なるほど、物は言いようってやつですね。
たしかに、人間の長所と短所はひとつのものの裏表ともいえますよね。
いい方向に発揮されれば短所も長所ですからねsmile

どうも親目線だと、子どものこと、悪いほうに悪いほうに捉えがちですけど、たまに人から聞いたりして、自分の知らなかった一面が見えたりすると、新鮮な驚きがあります。
なんでも知っていると思っていたのは、親の思い上がりなのかも…?なんて、ちょっと反省しちゃいました。 

投稿: さぼてんの花 | 2015年4月24日 (金) 11時35分

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