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夜空を見上げて ~ひとりごと~

「あ、オリオン座!」
習いごとの帰りに、空を見上げて小4・次男が指をさす。
「冬の大三角ってどれ?」
時刻は午後7時前。
遅い時間でもないが、すっかり夜の空である。
手に持っていたスマホでスマートステラという星図表示アプリを起動し、しばし親子で星空観察。
キンと冷えた空気も心地よい。
束の間ではあるが、ゆったり気持ちをくつろげる時間であった。

星空を見上げていると、ふと幼い日の記憶がよみがえる。
父の運転する車に乗った私たち。
助手席には母、後部座席に兄と私。
夜のドライブでは、リアガラス越しに空を見るのがお気に入りだった。
今のようにシートベルトが義務付けられていなかったので、二人とも靴を脱いで後ろ向きに座り、座席の背もたれにつかまって窓から空をのぞく。
そのとき私は大発見をしたのだった。
車がどれほど走っても、お月さまがついて来る!
曲がり角を曲がっても、それでもやっぱりついて来る!!
狭い車内で子ども二人がキャーキャー騒いで、それはそれはうるさかったに違いないのに、父も母も叱ることはしなかった。
40年かそれ以上も経った今でも鮮明に覚えている。
懐かしい。
思えばあの頃は、なんの恐れも不安もなかった。

悲しみは月に似ている。
心が傷を負うと、いくら振り払おうとしてもその感情は付きまとう。
自分自身が忘れているつもりでも、悲しみは一定の距離を保ちながら追いかけてきて……
振り返ると、そこにいる。
いつか月の呪縛から逃れられる日は来るのだろうか。

“悲しみと苦しみは、やがて、思いやりの花を咲かせる”とは、ヘレン・ケラーの言葉だ。
そう、この世に無駄なことなどない。
どんな経験からも、人は学ぶことができる。
今はそれを信じたい。

 

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コメント

次男くんと夜の星を眺めている光景といい、
車の後部座席でガラス越しに兄妹で夜空を眺めている光景といい、
すぐにその光景が頭に浮かんであたしまでその中にスポッと入っちゃいました。
しばし、さぼてんの花さんと次男くん、さぼてんの花さんとお兄様の様子を微笑ましく思いながらぼ~と見てましたよ(*^m^)
とてもいい光景でしたconfident
いろんな経験、嫌なことも悲しいことも、
つらいけど、できればしたくないけど、無駄ではないですね。
経験して初めてわかること学ぶことたくさんありますね。

投稿: ところん | 2015年1月12日 (月) 16時05分

ところんさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
つくづく、私も、記憶の中に眠っているあれやこれやを、振り返る年齢になったんですね~coldsweats01
我が子もいつか大人になって振り返ったときに、懐かしいあれやこれやがたくさんあるといいなぁと思います。
楽しいこともつらいことも、みんな肥やしになっていくんですねconfident

投稿: さぼてんの花 | 2015年1月16日 (金) 00時05分

は~、自分も子供の頃、よく車の後部座席の窓から、ずっとついてくるお月様を眺めていたな~。
carfullmoon
車から眺めていたので、あと思いだされるのは、西の空を埋める赤い夕焼けかな。
隣の席に座ってた3つ上の姉が、「あれは遠くで大男が蟹を焼いてるからだよ」と教えてくれました。confident

投稿: 猫畑 | 2015年1月18日 (日) 23時24分

猫畑さん、こんばんは。
お月さまはついて来ますよね!
子どものころは、それが本当に不思議でした。
赤い夕焼けは、大男が蟹を…
なるほど~と思わず納得しちゃいますね(笑)
独創的で、まるで物語の1シーンのようですねぇconfident

投稿: さぼてんの花 | 2015年1月19日 (月) 00時04分

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