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気になる言い方 (1)

とんでもございません という言い方は誤りであると思っていました。
いや、少し前までは確かに誤りとされていました。
「とんでもない」で一語であるからして、「ない」のところだけ部分的に形を変えることは言葉として正しくない。
そんな理屈だったはずです。
ところが、今は、それがそうでなくなったようなのです!
ご存じでしたか?

平成19年2月に、文部科学省の諮問機関・文化審議会において『敬語の指針』なる答申がまとめられましたが、その中の、敬語の具体的な使い方についての章に、この「とんでもございません」という表現についての記述があります。(以下、引用文

【29】 部長から「いい仕事をしたね。」と褒められたので、思わず「とんでもございません。」と言ったのだが、この表現は使わない方が良いとどこかで聞いたことを思い出した。「とんでもございません」の何が問題なのだろうか。

【解説1】「とんでもございません」(「とんでもありません」)は、相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現であり、現在では、こうした状況で使うことは問題がないと考えられる。

えー そうなの? 問題ないんだ…Σ( ゜Д゜)
まぁ、言わんとすることはとても伝わるし、正しいとされてきた「とんでもないことでございます」なんて言い方はまどろっこしくて、とっさに出にくいもんね…(^-^;
さらに、解説は続きます。

【解説2】謙遜して、相手の褒めや賞賛などを打ち消すときの「とんでもございません」(「とんでもありません」)という言い方自体はかなり広まっている。 ・・・(中略)・・・ 
 ただし、「とんでもございません」は、「とんでもないことでございます」とは表そうとする意味が若干異なるという点に留意する必要がある。問いの例は、褒められたことに対し、謙遜して否定する場合の言い方である。したがって、「とんでもございません」を用いることができるが、この場面で、「とんでもないことでございます」と言ったのでは、「あなたの褒めたことはとんでもないことだ」という意味にも受け取られるおそれがあるので、注意する必要がある。

ふーん?
そんなふうに受け取る人っているのかしら?(^-^;

また、例えば、あの人のしていることはとんでもないことだ、と表現したい場合には、「あの方のなさっていることはとんでもございませんね。」などとは言えないが、「とんでもないことでございますね。」などは普通に用いることができる。

なるほど~flair
使い分けがあるのですね。
この解説はなんとも、すばらしく具体的!(*^m^)笑
これを読んだ限りでは、もう7年半以上も前から既に、謙遜の意味合いの「とんでもございません」は市民権を得ていて、政府のお墨付きになっていたということらしいです。
知らなかった~!
では、それが分かった今日から堂々と「とんでもございません」を使いましょうか?ということになりますと、そこはやっぱり躊躇してしまいます。
言葉は時代とともに変化するものとの認識はあっても、その過渡期にあってはいろいろな考え方の人がいます。
私のように、その言い方が間違いではなくなったことを知らない人もいるでしょう。
「とんでもございません」が政府公認だということが世間に浸透するまでには、かなりの時間を要すると考えられます。
今私がこの言い回しを使ったとして、それを聞いた人に間違えていると思われるかもしれないなーと想像すると、それもシャクなのでやっぱり使わないでおこうと思ってしまう、つくづくケチな人間ですワ…(*v.v)。
でも、そうですね、とりあえず使ってもいいことがわかったので、そのうち、機会があったら使ってみます。 
それが時代の流れのようですので、逆らわずに、ね。

それにしても、NGワードがOKになってしまうんですから、世の中の常識というものも案外ゆるいものなんですね。
守るものと移ろっていくもの。
そこに時代の変遷が見られるのだと思いました。

 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

いつもありがとうございます。ぼくも気になる言い方があるのですが、“こだわり”“こだわる”という言葉です。本来こだわるとは、「そんな小さなことにこだわるんぢゃない!」というようにマイナスのイメージで使われていたものが、いつしかこだわりの1品などとプラスのイメージで使われるようになりました。だからシェフのこだわりのメニューなんてのは、シェフがウジウジイジイジしながら考えたメニューってことになるわけで、あまり美味しそうに感じない…と、考えるのはぼくだけですか?( ・◇・)?

投稿: たこ拳ぢ | 2014年11月20日 (木) 02時12分

たこ拳ぢさん、こんにちは(^^)
こちらこそ、いつもありがとうございます。
コメントをいただいて嬉しいです。

そうですよね~
こだわりっていい意味で使われるのは最近の傾向なんですよね。
もともとはつまらないもの、取るに足らないことを気にし過ぎるっていうマイナスのニュアンスでしたよね。
そう思ってみると、こだわりのメニューって…
シェフの思いがぎっしり詰まった、執念の一品!?
なんだかコワいですね~sweat01
食べる方にも、相当の覚悟がいりますね…(笑)
ほんと、言葉の用い方って変わるものですね。

たこ拳ぢさんの打つおそばにも、いろんな思いが込められているのでしょうねconfident
シチューのなべのフタ取って、「愛情!」って言うCMが昔ありましたけど、お料理って作る人の心で違ってきますよね。

投稿: さぼてんの花 | 2014年11月20日 (木) 11時52分

いつの間にか市民権を得ている言葉ってけっこうありますよね。
「とんでもございません」は、私普通に使っちゃってましたcoldsweats01
そうかぁ~coldsweats01 
でもさぼてんの花さんのようにちゃんとした知識がある方にしてみたら、NGだったのがOKになったとわかっても、
じゃあ使おう!とはなかなかなりませんよね(*^m^)

投稿: ところん | 2014年11月20日 (木) 17時01分

ところんさん、こんにちは(^^)
「とんでもございません」は実際いろんなところで普通に使われてますよね。
そういう人がたくさんいるから、OKワードに認定されたってわけで。
ところんさんは時代の先端を行っていたんですね~happy01

言葉尻がどうでも、話し方や内容で、その人の人柄って伝わるものですし、あんまりこだわりすぎる必要もないんですよねsmile

投稿: さぼてんの花 | 2014年11月21日 (金) 13時59分

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