« 四人組のわんぱく体験 | トップページ | キジ猫はジーンズがお好き »

母ゴコロ

夕食後の片づけをしながら、食卓に残った枝豆のお皿の中を見ると、
「あ、家出マメ!」
枝豆を茹でている間に自然に鞘から飛び出したお豆を、我が家ではこう呼んでいる。

明るい緑色のマメつぶを指でつまんで、口にポイ!と放り込む。
子どもたちから反応がないのがちょっと寂しい。
リアクションがほしくて、
「家出マメって、なんかおいしいよね」
と話しかけると、
「豆に直接塩がはいるからだよ」
長男から訳知り顔で反応が返ってきた。
そうだね~ とこちらも返しつつ何気なさを装ってはみたけれど・・・

つまらんっ!!bearing

子どもたちが小さいころは、家出マメの争奪戦が繰り広げられたものだった。
盛られた枝豆の山の中から家出マメを探り出すことは、もちろんマナーの上で褒められたことではないけれど、でも、家出マメを見つけて食べるときの、あのなんともいえない特別な感じが食卓の雰囲気を盛り上げていた。
家出マメを食べる権利はより小さい者が優先され、初めは長男の独占だったのが、やがて次男へと継承されていったのだった。
その次男も今や4年生。
そんなに嬉しいなら、おかあさんにみんなあげるよ と語っているような彼の眼差し。
そろそろ家出マメに魅力も感じなくなってきたらしく、家出マメ獲得権は私のところへ返還されたようだ。
もともとは、私が豆の茹で加減を確かめるために家出マメを試食していたのだから。

二人とも、大きくなったのね・・・ とちょっと複雑な母ゴコロ。
無邪気に家出マメを喜んでいたあの頃が懐かしいthink
なんだか、一人、置いていかれてしまった気分・・・weep

なーんて。
ここはイジイジしょぼしょぼするところ?(笑)
子どもは成長していくもの。
いつまでも幼子のままではない。
そうでなくちゃ、逆に困るcoldsweats01

そういえば、次男はときどき、「大人になりたくない」と言う。
「ぼくはこのままがいい」と。
こんな言葉を聞かされると、まさか今からピーターパン・シンドローム!?と少々慌てるが、
振り返ると私自身も子どものころ同じように思った覚えがある。
   だって、大人はいろいろたいへんそうだもの。
   私はママたちみたいにちゃんとやれるか自信がないし。
   子どもでいれば、家族や社会制度に守られて、安全だもの。
我ながら情けないほど、モチベーションの低い子どもだったわcoldsweats01
このモチベーションの低さが次男に遺伝したのかどうかは定かではないが、
ひとつ言えるのは、大人が背負っている義務や責任というものの重さや、さまざまなしがらみによって受ける束縛といったものに、次男が気づき始めているということだ。
末っ子に対しては、ついいくつになっても小さい子扱いをしてしまいがちだけれど、
きみは確実に成長している。
あんなに好きだった家出マメももうほしくないのだから。
時の流れが、抗うことのできない力で、子どもを大人への次なるステップに押し出していくのを、母はただ祈るような気持ちでこれからも見つめていくのだ。
それでも、母のココロには幼い日の息子たちの無邪気な笑顔が焼き付いて、永遠に消えることはない。

 

ブログランキングに参加しています
クリックよろしく♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

|
|

« 四人組のわんぱく体験 | トップページ | キジ猫はジーンズがお好き »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

育児」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!
子供の成長はとっても嬉しいけれど、少し戸惑いも隠せない母心、すごくわかります。
でも、素敵な思い出は沢山心にたまって行くし、きっとかわいさの種類も変化して行くんでしょうね。
私の気持ちも整理できるような、素敵な文章でした。

投稿: シェリーメイ | 2014年8月 6日 (水) 08時29分

そっかぁ~ 少し寂しいけど、そうですよね。
うちも冷麦のピンクや緑の麺に騒がなくなりましたcoldsweats01
でもやっぱり息子のに入れちゃうcoldsweats01
小さい頃子どもが好きだったもの、喜んだもの、
全部母の記憶には残ってますよねconfident
今でも子どもの好きだったものに出会うと母が興奮(*^m^)
おばあちゃんになっても「あんたこれが好きだったんだよねぇ~」って言ってるんだろうな。
知らぬ間にどんどん大人になっていきますねconfident

投稿: ところん | 2014年8月 6日 (水) 19時16分

家出マメ、かわいいネーミングですね♪
そんなかわいい家出マメの争奪戦も、またかわいい♡

誰かが魅力に感じてるから、自分もなんだかそれが欲しくなるので、
欲しがってくれないと、自分にとっても魅力半減ってことありますよね。
お兄ちゃんの反応が薄くなることで、次男君も熱が冷めて来ちゃうんでしょうか?
我が家の争奪戦も、じゃんけんで決着がつかずに、大騒ぎになったりして、私は辟易してますが、帰省先のおじいちゃんおばあちゃんは、楽しそうに見ています。私も今に、それが楽しかったと思うようになるのかもしれませんね。

投稿: クー | 2014年8月 6日 (水) 21時30分

シェリーメイさん、こんにちは。
子どもってどんどん大きくなっていくんですよねぇ…
母親って妊娠中に9か月も母子一体感を味わって、さらに数年は子どもと特別な結びつきを持つから、子どもが自立していくのが寂しいって思うんでしょうか。
頭ではそれがいいことだってわかるんですけどね。
母ゴコロは揺れ動きますけれど、
でも、楽しかった思い出や幸福感は消えてなくなるわけじゃないですね。
コメント、ありがとうございましたconfident


投稿: さぼてんの花 | 2014年8月 7日 (木) 16時12分

ところんさん、こんにちは。
わかるなぁ~
色つきの冷麦!
今は大きくなって、そんなことでは騒がないとわかってても、つい、入れちゃう感じ!
息子くんなら、「子ども扱いすんなよー」とか言いながら、実は喜んでいたりしそう(笑)
色つき麺が というより、お母さんの気持ちが嬉しいんじゃないかなぁ。
いいわぁ、ところん親子。(かなり想像入ってますがcoldsweats01
うちの子たちも、そういうかわいいとこ、あるといいんだけどsmile

投稿: さぼてんの花 | 2014年8月 7日 (木) 16時21分

クーさん、こんにちは。
たかだか枝豆なんですけどね。
でも、そんなことが楽しかったあの頃。
家族の中だけの一種の遊びみたいなものですね。

うちは長男と次男、年齢差があるけれど、
クーさんのところはたしかに争奪戦になったら決着つかなそう!(笑)
おじいちゃんおばあちゃんくらい、余裕があれば笑っていられるんでしょうけど、母としてはそうもいかないですよねcoldsweats01
でも、それがきっといい思い出になっていくんだと思いますよshine
その日が来るまで、ファイト~sign03

投稿: さぼてんの花 | 2014年8月 7日 (木) 16時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/537202/60099879

この記事へのトラックバック一覧です: 母ゴコロ:

« 四人組のわんぱく体験 | トップページ | キジ猫はジーンズがお好き »