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音楽は思い出とともに

ちゃ~ん ちゃらららら~ん ら ら~ん ら ら~ん ららららららん~♪

なんの曲か分かりますか?
分からないですよね(^^;)
チャイコフスキーによるかの有名なバレエ音楽『白鳥の湖』の中の、「情景」という曲です。
そう思ってみれば、ほら!

ちゃ~ん ちゃらららら~ん♪

ね、お分かりでしょう?(・∀・)
40を過ぎて、優雅なバレエともクラシック音楽とも全く無縁な生活をしている私ではありますが、幼少期のころの生活はチャイコフスキーに彩られておりました。
「情景」が大のお気に入りで、いつもレコードを聴いていました。
ちなみに、4つ年上の兄は『くるみ割り人形』でしたね。
兄も私も、自分のためのテーマ曲くらいに思っていましたから(笑)

兄妹してチャイコフスキーファンだったのは、父の影響です。
小さな子どもにとっては、テレビで流れたり幼稚園で歌ったりする以外では、親が買いそろえた音楽が世界のすべてです。
家にレコードがなければ、兄も私も、その年齢でチャイコフスキーの音楽に触れる機会もなかったでしょう。
おそらくレコードはほかにもあったのでしょうが全く記憶に残っておりませんで・・・
それほどまでに、私たち兄妹の心を捉えて離さなかったチャイコフスキー!
偉大な作曲家です。

「情景」の旋律を静かに目を閉じて聴いていると、小さいころの自分に返ったような気がします。
陽当たりのいい和室の壁際に置かれたステレオセット。
就学前に住んでいたマンションの一室です。
ずっしりと重いレコード盤。
きらきらした水面を模した舞台に立つバレリーナたちの描かれたジャケットから、黒光りするレコードを取り出してプレーヤーに。
録音されている面に指の跡が残らないように縁を両手で挟んで。
慎重に。慎重に。
プレーヤーの回転台にレコードを置き、回りだしたレコード盤に針を・・・
そーっと、そーっと、下ろしていきますが、そのとき小さな私の緊張はMAXに!
もうちょっとのところでついに断念し、「ママ~!!」
呼ばれた母はなにかの作業を中断してやって来ては、無造作にぽん!とレコードに針を乗せます。
チリチリ・・・とスピーカーからノイズが流れ、音楽が始まると、ほ~っ(●´ω`●)
こんなことを毎日何回もやっていたのですから、母もさぞ面倒くさかったことでしょうね(笑)
今だったら、音楽を聴くのもスイッチポン!でOKですから、楽になったものです。

さらに曲を聴いていると思い出されて来るのは、パンの焼ける匂いです。
そのころ母がよく家でパン作りをしておりました。
粉を練ってできた生地を大きな白いボウルに入れて陽当たりに置き、イースト菌を発酵させます。
初めはボウルに3分の1程度だった生地が十分にふくらんでボウルにいっぱいになると、それを小さく分けて、バターロールやクリームパンにしていた母。
伸ばした生地をクルクル丸めたり、表面に卵黄を塗ったりするのを私も手伝いました。
そして、パンが焼きあがるころになると、どこからともなく、兄の同級生や私の遊び仲間が家に集まっていて、みんなで賑やかなおやつタイム。
「本当にもう! 作ったパンはみんなよその子たちが食べちゃって、うちの子たちはちっとも喜ばないんだから・・・」と、あとになって母から愚痴を聞かされましたが、私たち兄妹にとっては母がパンやお菓子を作るのは日常的すぎてあまり珍しいことではなかったんです。
でも当の母も、他の子たちがおいしそうに食べているのを見るのはまんざらでもないようでした。
朝ドラ『ごちそうさん』のめ以子が近所の子どもたちにおやつをふるまっていたのにちょっと似ているような(笑)

「情景」のちょっと切ないメロディラインとは裏腹に、私の中には穏やかで幸せな昭和の記憶が呼び起されます。
『白鳥の湖』は名作ですが、こんな鑑賞の仕方をするのは世界中でも私だけですね。
そういう意味で、育った環境は子どもにとって大きな影響を与えるだと言えます。
この曲は完全に私と言う人間の一部になっているからです。

ときに、うちの息子。
中学卒業を目前に控えた長男ですが、一人前にウォークマンにたくさんの楽曲を入れて楽しんでいるようです。
息子の音楽の趣味をあまり把握していない母ですが、ゴールデンボンバーやきゃりーぱみゅぱみゅ、いきものがかりetc…流行りの音楽の合間に、なぜかイーグルス!
いつの間にか夫のCDコレクションから拝借したらしいです。
そういえば、E・クラプトンが好きな夫の影響で、幼稚園の頃には「レイラ」を聴いていた彼でありました。
もっと前には、シャカタク「ナイト・バーズ」で踊り狂っていた幼少期も・・・(^^;)
息子よ、あなたの音楽の原点はそこなのよ!(笑)
いつの日か、息子にもそれを懐かしく思い出す日が来るのかしら・・・

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コメント

素敵な思い出ですね〜
確かに、この曲を聴くと青春時代を思い出すという感じで、
音楽と思い出は密接に結びついていますよね。

うちの子達は、オタクなパパの影響を受けてアニソンが原風景になったりしてcoldsweats01

投稿: クー | 2014年3月10日 (月) 17時09分

クーさん、こんばんは♪
ありがとうございます(*^^*)
アニソン!
癖になりますよね、アニソンは(笑)
今のアニソンはおしゃれな曲もたくさんありますけど、
私たちのころのアニソンはコテコテで!
今も体に染みついてますよ~
次男は物心ついたときウルトラマン一筋だったので、歴代ウルトラマンのテーマ曲のCDをよく聴いてました。
今から思えば、しまった!って感じcoldsweats01

投稿: さぼてんの花 | 2014年3月10日 (月) 23時26分

私は親が聞いていた曲、というのが
全然思い当りません。
でもなぜか昔の曲のCDがあって、
弟が「神田川」歌っていたりしました(笑)
私は日本語の歌詞が苦手(?)なのですが
親が外国の歌が好きってわけでもなくて
これはどういう環境で発生したのか
今でもずーっと謎なんですcoldsweats01

投稿: Samantha | 2014年3月11日 (火) 14時57分

Samanthaさん、こんばんは♪
渋いですね、弟さん。
神田川!smile
ものすごい昭和な感じ(笑)

Samanthaさんは洋楽なんですね。
ご家族の趣味でないなら、純粋にご自分の好みということなんでしょうね。
それはきっと、前世でイギリス人だったからなんですよ!(と勝手に決めている私coldsweats01)

投稿: さぼてんの花 | 2014年3月11日 (火) 21時56分

いいですね。
幼少期にいい音楽、いい物語りを聞かすのはある意味親のつとめかも知れません。

何気なく過ごしていた日常が本当はとても凄いことだったとは大人になって、親になって初めて判ることもあります。

それにしても兄妹して子供の時からチャイコフスキーファンだったなんて凄いですhappy01

投稿: omoromachi | 2014年3月15日 (土) 01時02分

omoromachiさん、こんばんは(^^)
コメントありがとうございます。
小さいころの記憶は断片的なものですが、このレコードを聴いた記憶はかなり鮮明に残っています。
今だにこの曲を聴くと、「あら、私の曲!」と図々しくも思ってしまいます(^^ゞ
ずっとあとになって、バレエのストーリーの詳細を知りましたが、なんだかそれは前世の遠い記憶がよみがえるような不思議な感覚(笑)
知らなかったはずなのに、なぜか知っていたような!

「親のつとめ」を私自身がきちんと果たせたかは、かなり自信がありませんが(^^;)
今からでも、子どもたちによりよい経験をさせてやりたいと思います。

投稿: さぼてんの花 | 2014年3月15日 (土) 23時01分

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