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2014年3月

虫歯の思い出

前の記事にも書きましたが、子ども時代、物心ついたころには虫歯で歯医者さん通いをしていました。
混み合った歯科医院の待合室で大人たちの隙間にちょこんと座り、診察の順番を待っていたときのことが思い出されます。
逃げ出したいくらいいやなのに、逃げ出すわけにもいかない。
長時間待たされること自体が苦痛であるのに、その苦痛の向こうにはさらなる恐怖が待っている・・・
幼心にも葛藤がありましたが、騒いだり逃げ出したりしなかったのは、とにもかくにも虫歯が痛かったからです。
「歯医者さんに行かないと治らないよ」
そう言われた小さな私は、固い決意をもって果敢にも恐怖の歯科治療に挑んだのでありました。
思えば私、なんて聞き分けのよい、忍耐強い子どもだったのでしょう!
ほんと、えらかったわ~( *´艸`)
なんて! 再び自画自賛です(笑)

歯医者さんで大人たちを困らせることはなかった私ですが、それでもしょっちゅう虫歯が痛くなるたびに、母はとても困っていたと思います。
幼稚園の遠足で遊園地に行った時も途中で虫歯が痛み出し、鎮痛剤の持ち合わせもなくて、同行した母はさぞ困ったことでしょう。
その時はお友達のお母さんから小児用バファリンをいただくことができ、それを飲んでしのぎました。
薄いオレンジ色の粒がお菓子のように甘くて、へんに感動したことを覚えています。
いつもは歯科医院でもらった鎮痛剤か、大人用のバファリンを割って飲んでいたのだと思いますが、それが我が家流。
歯磨きも大人のミント味を私に使わせた母のやり方です(笑)
そんな合理主義に慣らされた私は、
子ども専用ってなんて素敵なの~♪(*´ω`*)
と、その時はただもうそれだけでとても満足し、痛みも忘れてしまうのでした。
気持ちがそれることがとても大事なんですね。

お薬に頼るとしても、飲んだからと言ってたちどころに痛みがなくなるというわけではありません。
私が「歯がいたいよ~」と泣いていると、いつも母はお話を聴かせてくれました。
気をそらして虫歯の痛みを忘れさせるための作戦です。
当時私のお気に入りだった『シンデレラ』はそんなときの定番でした。
状況に応じて母は、
「今日はちょっと時間がないから、短めにね」 とか、
「今日は中ぐらいのコースね」というように、いろんなバージョンを用意していました。
余裕のある時はかなりのロングバージョンで、シンデレラが継母にどんな仕打ちを受けたのか、お城に行くときのシンデレラのドレスがどんなに素敵だったか、また、お城の舞踏会やガラスの靴の持ち主探しの様子なども、かなり詳細に創作を加えて話してくれました。
ペローもグリムも真っ青!(笑) というほどのリメイクです。
   おかあさんもおねえさんも、どうしてそんなにいじわるなのかしら・・・
   でもしかたがないわ!
   一生懸命やっていれば、きっと神様は見ていてくださるのだわ!
と健気に頑張る不遇の美少女にいつしか自分を重ね、歯の痛みを乗り越える私。
ま、歯の痛みをこらえても王子さまは来ませんけどね~(笑)

そんなわけで、私は『シンデレラ』のお話を何度聴いたことでしょう。
歯が痛む→『シンデレラ』→治るという図式がおまじないのように繰り返され、まさに条件反射を起こしていたのでしょうね。
思い込みってすごい(^^;)
ときには1回では足りず、2回3回とせがんだこともあります。
「じゃ、これで最後ね」「代わりにお歌にしようか」などと応じてくれた母。
たいへんだったことが、今は分かります。
ありがとう(*^_^*)
虫歯は辛い体験ではあったのですが、母のおかげで私にとってはやはり幸せな記憶です。

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歯磨きの思い出

時代とともに育児の考え方や方法は変わっていくものですが、中でも昔と全然違うなぁと私が思うのは歯磨きです。
今の時代、子どもに歯が生え始めると母親は子どもの歯磨きを日課とするよう保健師さんから指導されます。
虫歯の原因菌をうつさないために、親が咀嚼した食べ物を子どもに与えることはもってのほかですし、お箸やスプーンを親子で使いまわすことも避けるというのはもはや常識となっています。
正しい食習慣や虫歯予防の知識が浸透し歯磨き指導が徹底したおかげで、周囲を見渡せば虫歯の子どもは減っているような気がします。
罹患率をちゃんと調べたわけではないですが、私が子どものころは、いわゆる味噌っ歯の子がけっこういました。
今は見かけなくなりましたよね。
子どもの虫歯は、ほぼ親の責任。
世のお母さん方はみなさん頑張っていらっしゃるんですね。

そこで、我が家の二人の息子たち、15歳と9歳、今のところ虫歯ゼロです。
イエ~イ♪ (^_^)v
小さいころから虫歯に悩まされた私からすると、快挙です!
いや~ 褒めるとこあってよかったぁ(笑)
っていうか、もしやそれは、小さいころの子どもの歯磨きを頑張った私のおかげ?
あらあら、私としたことが!
それじゃまったく自画自賛( *´艸`)

でもね、実際かなり大変でした、子どもの歯磨き。
1歳や2歳の、日本語がかつがつ通じるかどうかの子ども相手に、口を大きく開けさせて歯ブラシを使うのは、ある意味戦いです。
機嫌がいいときはわりとすんなりさせてくれても、意地になってやらせないときもあったり。
こっちも意地になって、なんとか毎日の習慣として歯磨きを定着させようと、躍起になった記憶が今も昨日のように思い出されます。
なだめたりすかしたりくすぐったり、子どもが思わず笑って口を開けばしめたもの!
しかし相手もさるもの、一度はこちらの作戦に乗ってしまっても、すぐに我に返って笑った口をムッと再び固く結んでしまいます。
こら~ いいかげんにしなさい!!<(`^´)>
びゃ~!!!(≧◇≦)
あ、チャンス?
なんて展開のときもあり、果たして子どもを泣かしてまで歯磨きをするべきなのかと思ったこともありましたが、それでも歯磨きにこだわったのは自分自身の子ども時代にさんざん歯医者さん通いをした経験があったからです。
あんな思いをかわいい我が子にさせたくない。
怖いもの。歯医者さん・・・(^^;)

私自身は母から仕上げ磨きをしてもらった記憶がありません。
渡された歯ブラシで歯磨きのような真似ごとをしたのは覚えていますが。
そのころはみんなそんなものだったのだと思います。
歯磨きも、イチゴ味やバナナ味の子ども用がほしかったのに、
「大人といっしょのでいいの!」と母の鶴の一声。
無駄を嫌い、合理主義な母でした。
別の言い方をすれば、賢い主婦だったのでしょうね。
でもその反動で、今、「ガリガリ君コーラ味」なるいかにも歯に悪そうな歯磨きを子どもに買い与えてしまう私がいます(笑)

そんなこんなで、虫歯の多かった私は、我が子を虫歯のない子どもに育てるという点についてだけは育児に成功したようです。

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音楽は思い出とともに

ちゃ~ん ちゃらららら~ん ら ら~ん ら ら~ん ららららららん~♪

なんの曲か分かりますか?
分からないですよね(^^;)
チャイコフスキーによるかの有名なバレエ音楽『白鳥の湖』の中の、「情景」という曲です。
そう思ってみれば、ほら!

ちゃ~ん ちゃらららら~ん♪

ね、お分かりでしょう?(・∀・)
40を過ぎて、優雅なバレエともクラシック音楽とも全く無縁な生活をしている私ではありますが、幼少期のころの生活はチャイコフスキーに彩られておりました。
「情景」が大のお気に入りで、いつもレコードを聴いていました。
ちなみに、4つ年上の兄は『くるみ割り人形』でしたね。
兄も私も、自分のためのテーマ曲くらいに思っていましたから(笑)

兄妹してチャイコフスキーファンだったのは、父の影響です。
小さな子どもにとっては、テレビで流れたり幼稚園で歌ったりする以外では、親が買いそろえた音楽が世界のすべてです。
家にレコードがなければ、兄も私も、その年齢でチャイコフスキーの音楽に触れる機会もなかったでしょう。
おそらくレコードはほかにもあったのでしょうが全く記憶に残っておりませんで・・・
それほどまでに、私たち兄妹の心を捉えて離さなかったチャイコフスキー!
偉大な作曲家です。

「情景」の旋律を静かに目を閉じて聴いていると、小さいころの自分に返ったような気がします。
陽当たりのいい和室の壁際に置かれたステレオセット。
就学前に住んでいたマンションの一室です。
ずっしりと重いレコード盤。
きらきらした水面を模した舞台に立つバレリーナたちの描かれたジャケットから、黒光りするレコードを取り出してプレーヤーに。
録音されている面に指の跡が残らないように縁を両手で挟んで。
慎重に。慎重に。
プレーヤーの回転台にレコードを置き、回りだしたレコード盤に針を・・・
そーっと、そーっと、下ろしていきますが、そのとき小さな私の緊張はMAXに!
もうちょっとのところでついに断念し、「ママ~!!」
呼ばれた母はなにかの作業を中断してやって来ては、無造作にぽん!とレコードに針を乗せます。
チリチリ・・・とスピーカーからノイズが流れ、音楽が始まると、ほ~っ(●´ω`●)
こんなことを毎日何回もやっていたのですから、母もさぞ面倒くさかったことでしょうね(笑)
今だったら、音楽を聴くのもスイッチポン!でOKですから、楽になったものです。

さらに曲を聴いていると思い出されて来るのは、パンの焼ける匂いです。
そのころ母がよく家でパン作りをしておりました。
粉を練ってできた生地を大きな白いボウルに入れて陽当たりに置き、イースト菌を発酵させます。
初めはボウルに3分の1程度だった生地が十分にふくらんでボウルにいっぱいになると、それを小さく分けて、バターロールやクリームパンにしていた母。
伸ばした生地をクルクル丸めたり、表面に卵黄を塗ったりするのを私も手伝いました。
そして、パンが焼きあがるころになると、どこからともなく、兄の同級生や私の遊び仲間が家に集まっていて、みんなで賑やかなおやつタイム。
「本当にもう! 作ったパンはみんなよその子たちが食べちゃって、うちの子たちはちっとも喜ばないんだから・・・」と、あとになって母から愚痴を聞かされましたが、私たち兄妹にとっては母がパンやお菓子を作るのは日常的すぎてあまり珍しいことではなかったんです。
でも当の母も、他の子たちがおいしそうに食べているのを見るのはまんざらでもないようでした。
朝ドラ『ごちそうさん』のめ以子が近所の子どもたちにおやつをふるまっていたのにちょっと似ているような(笑)

「情景」のちょっと切ないメロディラインとは裏腹に、私の中には穏やかで幸せな昭和の記憶が呼び起されます。
『白鳥の湖』は名作ですが、こんな鑑賞の仕方をするのは世界中でも私だけですね。
そういう意味で、育った環境は子どもにとって大きな影響を与えるだと言えます。
この曲は完全に私と言う人間の一部になっているからです。

ときに、うちの息子。
中学卒業を目前に控えた長男ですが、一人前にウォークマンにたくさんの楽曲を入れて楽しんでいるようです。
息子の音楽の趣味をあまり把握していない母ですが、ゴールデンボンバーやきゃりーぱみゅぱみゅ、いきものがかりetc…流行りの音楽の合間に、なぜかイーグルス!
いつの間にか夫のCDコレクションから拝借したらしいです。
そういえば、E・クラプトンが好きな夫の影響で、幼稚園の頃には「レイラ」を聴いていた彼でありました。
もっと前には、シャカタク「ナイト・バーズ」で踊り狂っていた幼少期も・・・(^^;)
息子よ、あなたの音楽の原点はそこなのよ!(笑)
いつの日か、息子にもそれを懐かしく思い出す日が来るのかしら・・・

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ニッポンの音階

三月になりました。
三月と言えばおひなさまですね。
先日、スーパーで買い物をしていたら、店内のBGMに「うれしいひなまつり」が流れておりました。
男ばかりの我が家には無縁のお節句ですが、自分自身の子供時代の懐かしい記憶に思いを馳せつつ、聴くともなしに曲を聴いておりましたら…

ん? なんか違う~(゚д゚)!

ひなまつりのメロディーが、ハ長調に転調されているようです。
・・・・・ミーレドレミソドラソミレドー♪
と、なんだかとても明るい仕上がりになっています。
すごくヘンです(^^;)
ひなまつりの歌って、短調だったよねぇ?と何か解せない気持ちでおりますと、次に流れたのは私のよく知っているいつもの「うれしいひなまつり」でした。
そうそう。
これこれ。
あー、しっくりくるわぁ(*´ω`*)
ほっとして心が和んだのも束の間、またそのあと妙な明るさのハ長調が始まりました。
どうやら二つの「ひなまつり」を交互に流しているようです。
お祭りなのだから明るいほうが合っているはずですが、どうもこのハ長調のひなまつりを聞いているとなんだか落ち着きません。
議論の余地を残しながらも、うまく詭弁を弄して周囲を丸め込み、体面上問題のない無難な結論に強引に結びつけようとするような、そんな後味の悪さを残します。

モヤモヤを抱えたまま帰宅した私はふと、耳に残るあの明るいひなまつりを口ずさんでみようとしたのですが、声に出すとどうしてもノーマルなひなまつりのメロディになってしまい、うまく再現できません。
幼少期に覚えた歌というのは、脳の奥深い部分に刷り込まれているのでしょうね(^^;)
それで余計に気になってしまい、ちょっと調べてみましたら面白いことが分かりました。

古くから日本には固有の音階があり、それをヨナ抜き音階というのだそうです。
ドレミファソラシドは西洋の音階で、明治時代の日本人はこのドレミをヒ・フ・ミ・ヨ・イ・ム・ナと呼んでいました。
そのうちの第4音(ファ)と第7音(シ)を抜いたド・レ・ミ・ソ・ラの五音音階がヨナ抜き音階で、これが日本人には受け入れやすいため、多くの唱歌や童謡などがこの音階で作曲されたのだとか。
また、ヨナ抜き音階には長音階と短音階があり、短音階は主音がラになります。
ラシドレミファソラの四番目と七番目だから・・・ えーと。
レとソを抜いた音階、ラシドミファラがヨナ抜き短音階ということになるのでしょうか?
例えば「ひなまつり」だったら、えーと。
・・・・・ドーシラシドミラファミドシラー♪
すごいー なってる!!(笑)
「ひなまつり」のメロディの、なにかこうピタッとくる感じというのは、これだったのですね。
それにしても、ヨナ抜きはヨナ抜きでも、短調を長調に変えてしまうのは勘弁です(´-ω-`)
「ひなまつり」の場合は、短調がいいんですよね。
日本的な趣がそこはかとなく感じられるというか。

ちなみに、この日本人の情緒に訴えかけ、ノスタルジックな雰囲気を与える音階は様々なヒット曲にも用いられているということです。
例を挙げると、坂本九「上を向いて歩こう」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、JITTERRIN'JINN「夏祭り」、きゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」「にんじゃりばんばん」、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」などなど。
そうやって解説されると、
ふ~ん、音楽も理論なのねぇ とただただ感心するばかりです。
ヒット曲というのは、偶然の産物ではなく、意図して生み出されるものなのでしょうか。

さらに余談ですが、ヨナ抜き以外にもニロ抜き音階というものも存在しているそうでして、これは琉球音階なのだそうです。
ヒフミの2番目(レ)と6番目(ラ)を抜いた「ドミファソシ」が長音階。
これを使うと沖縄っぽいメロディができ、例えばTHE BOOMの「島唄」なんかがそうらしいです。
好きだったな~、島唄!
ボーカルの宮沢さんの、あのねっとりした歌声がたまりませぬ。
久々に聴きたくなりました(*^^*)
しまうぅ~たよ かぜにのりぃ~♪♪
って、聴くとか言って自分が歌ってるし!(笑)
失礼しました~<(_ _)>ペコリ

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