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父の入院

「ちょっと困ったことになっちゃったのよ」と、実家の母から電話があった。
いつもはのんきな母の声が、その日はとても困惑している。
父が脳梗塞で入院したというのだ。
幸い軽症のようで、左手と左足に麻痺があるものの、それ以外の症状はない。
それでも、病名が病名だけにドキリとした。
すでに点滴による治療が始まっているとのことで、回復の見込みも大きいが、後遺症ということもある。
不安で心が揺さぶられた。

翌日、私が父の病室を見舞うと、
「来たのか~」といたずらっぽい笑みを浮かべ、父が迎えてくれた。
元気そうだ。
入院二日目にして、メシがまずいだの、荷物を取りに家に帰りたいだの、すっかりわがままな病人ぶりである。
この調子なら大丈夫ね と少し安心した。

いつも家族の世話を焼き、地域の役を引き受けたり、趣味の活動に勤しんだり。
みんなから頼りにされている父であるのに、自分のこととなるとまるで駄々っ子のようになってしまう。
数年前に一度、肺炎で入院したときも、母をさんざん困らせた。
自分が心配される立場にまわるのは、父にとって相当に居心地が悪いらしい。
内心は不安なのだと思うが、意地っ張りな父はそれを外に表さない。
だから、こちらもそれに乗ってだまされてやらなければならない。

最初に症状が現れたとき、母はすぐに受診を勧めた。
片麻痺といえば脳梗塞。
こわい病気だ。
しかし、父は頑固に「大丈夫だ」と聞き入れない。
だが、いかにごまかしてみても、動作が傍目にも普通でなく、玄関先で会った数人の人から「どうかなさったんですか?」と聞かれたらしい。
近くに住む兄や義姉も、父を説得してくれた。
これはいよいよ受診せねばなるまい と父も覚悟を決め、近くの脳外科を受診することにしたのだが、それでも一筋縄ではいかない父は、なんと自分で運転して病院まで行ったという。
  パパsweat02 やめてよね・・・
  そこ、意地張るところじゃないんだから
  「右は動くんだから大丈夫さ~」なんて笑うけど
  人間の体は機械のようにはいかないんだよ

機械いじりが好きで、自称なんでも修理屋さんの父である。
機械はどこか一部が故障しても、その他の部分は関係なく動くだろうけれど、生きた人間の体は違う。
無茶はしないでほしい…
まだまだ、私たちの行く末を見守るという大事な役目があるのだからthink

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

それはドキリとしますね。
お父様、ちゃんと病院に行かれて良かった。
うちの父も何を言っても「大丈夫」といって
母の言うことも、兄や私の言うこともなかなか聞いてくれません。
でも、こっちは心配ですよね。
でも子どもの言うことは「はいはい」と聞いてくれるようになったら、
それはそれで「歳とっちゃったな」って少し寂しく感じたりするのかな。
親には元気でいてほしいですよね。
お父様早く良くなって元気に退院できますように。

投稿: ところん | 2013年11月27日 (水) 16時44分

ところんさん、ありがとうございます。
父親という人種は、家族の前ではいくつになっても強くありたいと思うものなのでしょうか。
まぁ、たしかに、あの父が私たちの言うことを素直に聞いても気持ち悪いのですがcoldsweats01
それでも娘としては、母をあまり困らせないでやってほしいものです。

投稿: さぼてんの花 | 2013年11月27日 (水) 20時44分

こんばんは☆
私の祖父(母方)が同じ感じでした^^
半身麻痺していても車の運転をしていたし
機械いじりが好きでした。
私が婚約指輪もらった日に
亡くなったのですけれど、
原因は肺炎でした。

投稿: Samantha | 2013年11月27日 (水) 20時55分

早めの受診で多少は良かったですね。私の近所の方は最初の段階の何度かの脳梗塞が周囲にもわからずに、畑作業中に倒れ、帰ってこないのでおかしいから探しに行って初めて発見され、それから数年寝たきり(下半身不随)で結局、心筋梗塞(肥満と高血圧が原因のようです)で亡くなりました。我が家も88歳の父親が腎不全で週3回透析に私の送迎で通っています。自分の運転で出かけようとするので、私が不在の時には近くに住む姉にお願いして様子を見てもらっています。それでもちょっとした隙に運転するので、姉と私で父親に話をしています。頑固なのでなかなか…。自損事故なら諦めがつきますが他の方に迷惑になる事故になってはと心配しています。

投稿: ぶたぶたぶーた | 2013年11月27日 (水) 21時37分

Samanthaさん、こんばんは(^^)
Samanthaさんのおじいさまと似ているなんて光栄ですshine
婚約された日に亡くなられるなんて、複雑ですね…
でも、それでおじいさまのことをいつまでも鮮明に記憶にとどめておけるのは、天国のおじいさまにとっては嬉しいことなのかもしれません。

投稿: さぼてんの花 | 2013年11月27日 (水) 22時13分

ぶたぶたぶーたさん、ありがとうございます。
脳梗塞は予兆があるといいますね。
父は本当に幸運なケースだと思います。

これだけ車社会になってくると、高齢者や病気のある方の運転は気をつけなければなりませんね。
うちの父も頑固ですので、自分の限界を自分で感じてくれるといいのですが…
どんな人にとっても、年を取るということはたいへんなことなんですね。

話は変わりますが、うちの次男が時々インターポットを回るんですが、なぜかとてもぶーたさんのことが大好きです(*^_^*)

投稿: さぼてんの花 | 2013年11月27日 (水) 22時30分

それは驚かれたでしょうね。
症状に早く気づけて、周りが受診を勧めてくれたのがよかったのでしょうね。
軽い段階のようで、よかったです。
でも、さぼてんの花さんも、お母様もご心配ですよね。
お父様本人も不安に思われていると思います。
今は、治療に専念されて、早く退院できることを祈っています。

投稿: クー | 2013年11月28日 (木) 11時01分

クーさん、ありがとうございます。
こんなときは、他人から言われる一言が一番効くようです。
ご近所さんの存在は、本当にありがたいものですねconfident
おかげさまで経過は良好のようで、左手左足もずいぶん動くようになってきたとか。
母も私も少し、安心しています。

投稿: さぼてんの花 | 2013年11月29日 (金) 11時12分

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