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様子をみる (1)

「薬を出しておきますから、それで様子をみてください」
「はい。ありがとうございました」

病院の診察室で、よく交わされる会話である。
だが、この「様子をみる」ということが実はとても難しい。
それを思い知らされた出来事から半年余りが過ぎた。
そのときのことを、書きとめておこうと思う。

「薬疹ですね」
主人の身体の発疹を見た医師は、あっさりそう言った。
やっぱり・・・
その一週間ほど前から、ある循環器系の病気の疑いで薬の内服を始めたところだった。
飲み始めて5日ほど経ったころ、胸のあたりにポツポツと赤い発疹が出始め、翌日にはさらに広がっていった。
もともと主人は皮膚が敏感で湿疹が出やすいたちだったため、よくあることと軽く考えていたのだが、背中のほうにも同じ発疹が出始めたのに気付くと、
  これはなにかおかしい。
  いつもの湿疹とは違う。
  もしかしたら、薬疹なのではないか?
そう考えての受診であったのだ。

「では、今飲んでいる薬を中止して、ほかの薬に変えましょう」
と医師は新しい薬を、アレルギーを抑えるポララミンという薬とステロイドの軟膏とともに処方してくれた。
そして決まり文句の、「それで様子をみてください」。
お薬が変われば問題ないのだろう。
きっとこれで良くなる。
なんの疑問をもつこともなく、診察は終わった。

そして、言われたとおり、薬を切り替え、様子を見た。

とりあえず、一日、見た。

改善はしなかった。
改善どころか、ものすごい勢いで悪化している。
赤い発疹は今や胸からお腹、そして背中一面を占拠し、首や顔、腕や腿にも広がりを見せている。
発疹部分にかゆみは伴うし、薬を変えてからは頭痛まで加わり(副作用だったらしい)、本人もひどくつらそうだった。
薬を変えたのだから、大丈夫のはず。
でも、これだけ激しくアレルギーを起こしているのだから、もっと強い薬でないとこの症状に太刀打ちできないのではないか?

「ポララミンじゃだめなんじゃない?」
「そうだなー」
ということで、主人は次の日再び受診することにした。

つづく・・・

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